宋代「点茶」と老同学との再会と | 中国&台湾茶 遥かなる銘茶への旅

宋代「点茶」と老同学との再会と

先日まで行っていた武夷山へ岩茶研究の旅の最後は上海で過ごしていました。


上海には、上海っ子の茶友をはじめ、数名の老同学(旧友)がいます。


武夷山から上海へ戻り、翌日は上海で老同学たちと会っていました。

 

 

その中の1人は、高級茶藝師のときの友人。


彼女は、数年前から「点茶」をはじめ、現在では、中国各地で開催されている「点茶コンテスト」で受賞している腕前。


「抹茶」もどきではない、本格的な「点茶」のお点前を見せてもらいました。

 

 

わたしにとって、はじめての「点茶」。



点茶の道具も、茶葉さえも、宋代と同じ形状にするためオーダーで作っていました。

 

 

茶器の形が違うだけでなく、点て方も抹茶とは全く異なっていました。


貴重な経験ができたのも、成長し続ける老同学のおかげです。


お互いの経験と成長を語り合いながら、1日では足りないくらい、とても楽しくしあわせな時間でした。


そして、本屋さんにも付き合ってもらい、欲しかった文献も購入。


懐かしい本も発見。

 

 

思わず買ってしまいました。



携帯電話も高鉄(新幹線)もなかった頃。


長距離バスと列車の旅のとき、暇つぶし&中国語の勉強にと、道の売店で買っていた本。


激しい物価高の中国で、この本と公共バスだけは、2019年と変わっていませんでした。

 


最終日は、急遽、15年来の上海っ子の老同学と再会。


名残惜しい別れの後、4月から始まる大学の授業の準備を兼ねて、上海歴史博物館に行ってきました。


 

上海の歴史が網羅されている上海歴史博物館は近代史がメインで、上海の変遷がわかりやすく展示されていました。


出発前の2時間ほどしかいられず、とっても残念。


30年近く、訪れている上海。


ここ数年、製茶研究の旅をメインにしてから、上海に来る機会が減っていました。


今回、飛行機の関係で久しぶりに上海を訪れ、老同学たちと再会し、新たな経験や学びができました。


3月は広東省、そして、浙江省と製茶研究の旅が本格的にはじまります。



各地にいる老同学たち、コロナ禍のときに遠くから応援してくれていた茶師たちに会うえることが今からとても楽しみです。



 


 

*4月20日(土)21日(日)「Xingfu能登半島地震チャリティー茶会」を開催します。明日、3月1日のメルマガから告知を開始します。多くの方にご賛同いただき、被災地に支援ができましたら、幸いです。


 

 

中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰 

中国茶&台湾茶研究家 今野純子

 

 




             中国茶deチャイナな気分
http://chineseteasalon-xingfu