謝謝!2024年2月Xingfu秘蔵茶会「極上の岩茶会」
先日、5日間行いました2024年Xingu秘蔵茶会「極上の岩茶会」がすべて終了しました。
寒い中、また、雨の中、ご参加いただきましたXingfuの生徒のみなさま、ありがとうございました。
今年は春節中の茶会ということで、武夷山で調達した紅灯を飾り、春節気分を味わていただきました。
お菓子も武夷山で茶師たちがオーダーしているものなど、おいしいだけでなく、安全な食材で作られたお菓子をご賞味いただきました。
18本の老そう水仙を摘採した全手工もの、そして、慧苑老そう水仙をみんなで堪能しました。
特に、九龍窠肉桂と慧苑老そう水仙は、銘茶中の銘茶。
わたしが武夷山に通い始めた20年近く前から、すでに現地では特別の存在。
けれど、数年前から中国で岩茶ブームが起こり、パッケージには九龍窠肉桂と慧苑老そう水仙と書かれていても、中身が全く異なるものが入っている「ニセモノ」が爆発的に増えてきました。
同時に、本物の価格が高騰してきました。
ニセモノでさえ数十万円するものもあり、その裏を知るものとして、怖いとしか思えません。
そもそもの産量が需要に比べ、圧倒的に少なすぎる。
そして、わたしをはじめ、長年購入している現地の愛飲家たちが毎年、すぐに抑えてしまう。
長年、一定量を飲む愛飲家たちだけが、その風格をつかんでいるため、100%混じりのない茶葉を手に入れられるものです。
さらに、銘茶こそ、正岩茶としての風格を作り上げる茶師の製茶技術が大きく左右します。
現場で研究を重ね、愛飲する中で飲む技術を培いながら、製茶技術が一番重要なことだともわかってきました。
数キロしかできなかった、18本しかない茶樹を全手工で作った老ソウ水仙もまた、あっという間になくなってしまう幻の茶葉。
茶師との長年の信頼関係の中で、手に入れることができています。
わかればわかるほど、貴重な本物を味わえるしあわせを感じています。
30年来、80回以上は行っている中国。
武夷山も20年来、毎年訪ねています。
Xingfuの生徒さまだけが参加できる「Xingfu秘蔵茶会」だからこそ、貴重な4つの岩茶を味わうだけでなく、武夷山の岩茶研究の一人旅について、写真や映像で紹介する試みをしてみました。
ただ、銘茶を味わい、みなさんたちの交流をし、茶の旅の話だけでなく写真や映像を見ながらリアルな現場を紹介する・・は欲張りすぎてしまいました。。
Xingfu秘蔵茶会「極上の岩茶」は、茶師さえも1日1種しか飲まない銘茶中の銘茶。
毎月お越しいただいているXingfuの生徒さまへの感謝の気持ち、そして、銘茶の本物を飲むというみなさんの学びのためだったにもかかわらず、じっくり味わっていただけず、とても反省しています。
今年の反省を踏まえ、来年度、よりよいXingfu秘蔵茶会「極上の岩茶」を行いたいと思います。
来年度もまた、銘茶師が作った岩茶を味わうXingfu秘蔵茶会「極上の岩茶会」を楽しみにお待ちいただけたら幸いです。
*4月20日(土)21日(日)Xingfu主催「能登半島地震チャリティー茶会」を開催します。どなたでもご参加いただけますので、ご賛同いただけましたら幸いです。詳細および募集は3月1日メルマガからとなります。
中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰
中国茶&台湾茶研究家 今野純子