古い住宅の改装をやっていると
そこに住んでいた人の足あとを見かけることがあります。
ご飯を食べたりお風呂に入ったりという当たり前のことから
人と人が暮らすとその人どうしの関係まで垣間見えたり・・・
特に見えるのは親子の関係。
今回は古い住まいに残った子供の足あとについて。
豪快に壁に穴を開けてしまって
赤やら青やらのペンでなかなかアートしています。
ダンボールで塞いだのは大人でしょうか？
塞いだダンボールにも上から書いてしまっています。
ガムテープから出てきたように
左にちょっと見える青いバスのような絵がGOODです。
こちらも壁の穴
こっちは白いテープで補修ですね。
丸く開いた穴に放射状にガムテープ補強・・・。
歯車みたいになってます。
・・・と、思ったら
ミニカーが埋まってる！！
しかもバスだし！！
バスの絵を描いていた子の仕業だなー。（笑）
これは壁に書かれた女の子
お姉さんがいるのか？？
ただ、結構高いところに書いてあるので
大人が描いたのかも知れない。
なかなか手馴れた描きっぷり。
いたずら書きの上から白いスプレーで塗られていました。
これを見ると子供のいたずら書きを大人が消したか
そもそも違う住人か・・・？
（ここは賃貸住宅だったので）
住宅の壁にいたずら書きは褒められたものではありませんが
こうしてみるとなかなか味があるものです。
住まいの歴史は住む人の付ける足あとによって
熟成していくような気がします。
キレイにしたければ張替えでも塗りなおしでも出来るのですから
足あとを面白おかしくデザインに取り込める生活工夫があっても良いと思う。
最後に、
これは数年前に設計したお宅。
子供部屋の壁一面にホワイトボードと同じ素材を貼り付けています。
当然何度も描いたり消したりが可能です。
双子の兄弟が壁にのびのびと絵を描いてるのがわかります。
彼らのお母様曰く、
「特に絵は上手になってませんけど、
与えられた紙いっぱいに大きく絵を描くようになりました」
こういう子供の成長に気づく事はとても大事です。
そしてとても幸せなことです。
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