地下室再考 | 家づくりのススメ

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人は住まいによって変わります。理想の住まいを創るということは                 描いた自分に変わっていくための大事なプロセスです。                       消費者がわかりやすく理解しやすいブログにしていきます。

実のところを言うと地下室はどうなのか?


都内で戸建の仕事をしていると
どうしても出てくるのが地下室の話。
坪100万を切るエリアではあまり出ないものの
坪200万からはもうそれは可能性大。


少し外れれば地下室を作るだけの金額で
土地が買えるエリアであっても、
この土地で、と地下室を検討する人はいらっしゃいます。

それだけ都内の土地には価値があると
判断する人が多いということでしょう。


なぜこんな環境も悪いところを買うのに
何千万も払うのか?と感じる人はたくさんいると思いますが
現実的に、土地の価格は人気投票と同じですから
いいと思う人が多いか少ないかだけです。


自分で土地を探すときには
価格ではなく価値で判断する必要があります。


話はタイトルに戻って最近の話です。
どうしても地下室のイメージが良くないという人がいて
半分地上に出して欲しいという方がいました。
計画敷地は道路と高低差が数十センチから1mぐらいの
土地です。


東京の1種高度地区ですから
5mに6寸勾配という非常に厳しい北側斜線制限があり、
建物の高さは出来るだけ抑えないと2階が建たない状態です。
建物の床面積が欲しいからこそ地下室なのですが
地下がニョキニョキ地上に出てくるもんだから
今度は2階が斜線で削れていく・・・?



ニワトリが先かタマゴが先か?



技術的な面、合理的な考えで言えば出来るだけ高さを抑えることで
敷地を最大限活用する空間を設計するということがベストです。
しかし、そこが人の住む空間の特徴である住まいの特性。
住む人の感情は、時に強烈な方向性を生み出します。
2階を妥協し、コストも上昇し、本末転倒になるギリギリで
バランスを取っていく。



それが仕事だと言われればそれまでですが
なかなかムツカシイ。



ただし、言えること


地下室を計画するにおいて
①地盤特性、防水工法、除湿機などの機器選定など基本をクリア
②ドライエリアは2箇所。地階空間はなるべく1つに連続する
③建築家を信じることが出来る

この3つをクリアできている人は
間違いなく地下室をつくって後悔しないと思います。

というより、
地下室の良さを最大限生かすことが出来ると思われます。


日進月歩。
技術は躍進しています。

都内の土地には地下室は重要な選択肢です。
良質な構造の住宅は今後ますます増えることでしょう。
地中のコンクリートは防水の状態によっては
風化へのダメージは少ないわけですから、
良質な地下室も未来へのストックになるように
増えていって欲しいと思います。