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PBX5 Bldg.

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1990年代を中心に、外壁のカバー工法リフォームが流行りました。

有名なのが、新興産業(倒産)という会社の「パッ!とさいでりあ」というアルミ製サイディング材。当時は毎日のようにテレビCMが流れていました。

 

この新興産業同様に、鋼板製のサイディング(アイジー工業など)を使った訪問営業リフォームも流行っていました。

 

この外壁リフォーム(カバー工法?)の共通点は

訪問営業で、早い場合は契約翌日に資材が搬入される。

既存外壁材の補修や防水などしないで、直接サイディング材を張ってしまうケースが多かった。

 

現在主流の、窯業系サイディング材は、窓などの開口部はサイディング材の切り口を合わせてコーキング仕上げ(これは我が家のケース)

しますが、このカバー工法金属サイディングは、窓周りに役物というコの字型の鋼板で巻いて、そこにサイディング材をはめ込んでいきました。

 

張る前に、透湿防水シートを張った上で、胴縁など壁内通気対策を施してあれば、隙間から雨が入っても胴縁の空間があるため流れ落ちてその後乾燥しますので問題はないのですが、当時のリフォームでは前述のように既存の外壁材に密着するように張ってしまっていましたので、入った雨で既存外壁が濡れてしまい、密着張りなのでなかなか乾燥せず、年数が経つとトラブルが起こりがちです。雨戸の戸袋(鏡板)にまで、このサイディングを密着張りしている家も見かけました。

 

ある知人宅の部屋が、とてもカビ臭いので内壁材を外したところ、断熱材が湿気ってカビが生えていました。その断熱材を取り払うと、

このように、既存外壁材(合板)に雨が浸水した跡がありました。

 

外の窓周りは

役物とサイディングの合わせ目は、その後塗装時にコーキングがなされたよう(同時期施工の隣の家は、その後塗装がなくここもコーキングなしだった)ですが、この役物とサッシの間は

隙間がありました。窓の左右上下に隙間、これでは雨が容易に浸水して、既存外壁や壁内に影響してしまいます。ユーチューブなどで「さいでりあ」のCMをご覧になればわかりますが、既存外壁やそのサッシとの取り合い部分の配慮はほとんどなされずに、サイディング材が上張りされていました。この箇所は、外光が見えるほど隙間で寒風も容赦なく入っていました。

このカバー工法金属サイディングを外し、防水シートなど正規の施行をし直すとなると、かなりの費用ですし、「さいでりあ」タイプの工事が流行ってから30年近く経過した今となっては、そこまでの本格補修では建て替えレベルになってしまいます。そこで、DIYレベルでの浸水防止策としては、この隙間をコーキングで埋める程度だと思います。

上張りされたサイディング材ですので、場所によってはサッシの防水ライン(雨仕舞)を超えて役物が回っているなど、実際に埋めるとなると一工夫が要りますし、2階窓など高所作業は危険も伴います。

 

でも、家を守るために張ったサイディングで、逆に家を傷めたら元も子もありません。

 

外壁塗装などで足場が組まれたときがチャンスです。塗装業者も気付かないかも知れないポイントですので、施主も安全帯やヘルメットなどで十分注意の上足場に上がらせてもらい(または業者にうまく説明し)、全開口部の隙間・雨の進入状態をチェックされることをお勧めします。

 

あの日から、今日で8年が経ちました。

お昼過ぎ、買い物に出かけました。

道行く人々、休憩ベンチの家族、友達、仲間の会話も普段通りで、「朝、凄い嵐だったね」と、低気圧通過の強風や雨の話題が漏れる程度でした。

 

そして、14:46が来ました。私はショッピングセンターのベンチで目を閉じました。数年前、同じ場所にいたときは、店内放送で震災があったこと、黙祷の案内があったのですが、今日は何事もなく普段通りの店内でした。

帰宅し、夕刊を取ると一面に「あれから8年」との記事が。風化しつつある身の回りとは対照的でした。

ひび割れだらけになっていた家の前の道路は数年前再舗装され、我が家含め損傷した外壁や塀などは修復され、街から痕跡は消えました。

でも、風雨の影響がない室内には、

あの時はげ落ちてしまった壁が、そのままです。家族の要望もあって、この壁もいつかは修復されると思いますが、日々ここと、トイレの壁を見るたび、あの日のことを思い出し、日頃の備えをしています。

 

書類を整理していましたら、東洋陶器(現TOTO)の英文カタログと思わしきコピーが出てきました。

L2という、現在は製造されていない壁掛洗面台のものでした。

 

当時の国内向けカタログには、商品写真と「L2 高棚付洗面器」、そして寸法の記述だけですが、英文のものは

このように、L2の特徴や機能がわかりやすく書いてありました。

国内向けのカタログにも、このような説明文があれば、機種選定がしやすかったと思いました。

英文カタログのコピーはL2しかありませんが、このほかのトイレやバスタブといった、ほかの機器の英文説明も読んでみたくなりました。