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PBX5 Bldg.

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外した循環金具DX型Aと、新しい循環アダプターHXの部品を比較し、交換の可能性を考察しました。


●浴槽ボルトの筐体と嵌合する、ねじ径とねじピッチは同一でした。
●切り替え栓(HXは筐体一体型)に仕切板をOリングを介して差し込み、ねじ3本で固定する機構も同一でした。

以上から、DX型Aの切り替え栓は残し、これが付いた筐体にHXの浴槽ボルトを締め付け、仕切板を差し込んで固定すれば交換ができることになります。しかし、


仕切板のパイプ部分の径が、HXのほうが細く、さらにパイプの長さがHXのほうが長いのです。そのため切り替え栓との間に隙間が生じてしまい(漏水)、薄い浴槽の場合切り替え栓底部にパイプが当たってしまうことが判明しました。さらに、


DX型Aでは、薄い浴槽の場合ボルトに切り替え栓が潜り込む構造(切り替え栓外寸より浴槽ボルト内寸が大きい)だったのに対し、


HXの浴槽ボルトは内寸が小さく六角形のため、浴槽厚によっては切り替え栓に当たって破損してしまうか、十分な通水路が確保できず循環不良になることも判明しました。

交換(改造)にあたっては、
▲切り替え栓が新しい浴槽ボルトに当たらず、かつ通水空間を確保するための加工。
▲新旧仕切板の、パイプ長さと径を修正するための加工。
が必要なことがわかりました。

また、浴槽に厚みがあり、切り替え栓とHXの浴槽ボルトが干渉せずかつ双方の間に通水路が確保できれば、別の改造法もあることがわかりました。

そこで、改造方法の選択です。

既設の循環金具DX型Aの筐体(前回で外した状態)に、新しいHXの浴槽ボルトをねじ込み軽く締め付けます。


そして、細めの定規(先端部から目盛があるもの)を筐体奥に当たるまで差し込みます。


筐体奥から、浴槽ボルト六角穴の先端までの長さを測ります。この場合、35mmでした。ボルトを本締めするとパッキンが潰れますから2mmほど減じ、33mmとします。

次に、外した切り替え栓の全長を測ります。


先端の突起部を含め、40mm近くあります。

先ほどの筐体奥-ボルト先頭間はが33mmですから、7mm干渉し、有効通水路5mm確保として、突起部を除いた切り替え栓の有効長37mmとすると

33-37-5=-9

切り替え栓を、全長から9mm減じる加工が必要なことがわかります。

逆に、
筐体奥から、浴槽ボルト六角穴の先端までの長さが41mm以上あった場合は、干渉せず通水路も確保できますから、切り替え栓の加工は不要なこともわかります。

つづく

まず、浴槽排水口に栓をするか養生テープなど貼って、ねじなどが落ちないよう保護します。


次に、3本のねじを外し仕切り板(白色の樹脂部分)を回しながら引き抜きます。入浴剤の利用や年数が経っていると固着していることもありますが、ゆっくり回しながら徐々に引き抜くのがポイントです。


仕切り板が外れると、突起が8個ある白い樹脂部品(浴槽ボルト)と、その内部にクリーム色切り替え栓という部品がねじで止まっています。まず、奥のねじを外し切り替え栓を取り出します。この際、ねじ横に見える扇形の穴が、右下(写真)なのか左上なのか(※)覚えておくか写真を撮ります。これは、追い炊きの往きとと戻りを設定している部品で、追い炊きの時、浴槽ボルトと切り替え栓の隙間から湯が出て、扇形の穴から戻るのが正しい位置です。改造後は無極性なのでどちらでも機能しますが、一応元の位置を把握しておいてください。
※施工状態によっては、穴の位置が異なります。


取り出した切り替え栓です。この改造で使う、重要部品ですので外したら、安全な場所に置いてください。

そして、浴槽ボルトを左に回して外します。8個の突起にドライバーの軸をかけて回すか、内部の2つある突起にレンチなどかけて回します。

浴槽ボルトのツバが、浴槽面より1センチ程度離れたら、ボルト自体を持って押し込んでみます。当時は銅管(システムチューブ)がメインでしたので、押しても動かないか、押しても反動で戻ってくることを確認してください。

【注意】
このとき、もし簡単にグラグラしてしまう場合は、銅管ではなくゴムホースなど柔らかい配管の可能性があります。そのまま浴槽ボルトを外してしまうと、浴槽裏の筐体が下に落ちてしまい、上げることは不可能か困難になってしまいます。
もしグラグラしていたら、長さ15センチ以上のM4ねじ(または全ねじ)を切り替え栓を外したねじ穴に止まるまでねじ込んで、筐体が落ちないよう工夫してください。

要領としては、入手しました「循環アダプターHX」の説明書にある「一人施工用保持棒」の役割です。筐体を落とさずかつ浴槽ボルトの脱着ができる工夫です。HX付属の
一人施工用保持棒は既設の循環金具DX型Aには使えないため、長いねじで代用するのです。


今回は銅管ロウ付けなので、ボルトを外してもこのように浴槽裏の真鍮製筐体は位置を保っていました。往きと戻りの穴と、切り替え栓の位置決めピンが見えます。


外した部品一式です。浴槽ボルトはねじ山が黄色く変色していました。このままだとここから割れてしまい、漏水してしまうところでした。

つづく
既設の循環アダプターが「循環金具DX型A」と確認できましたら、現行の「循環アダプターHX」を入手します。
ノーリツ製「循環アダプターHX」には、取り付けのバリエーションごとに品番が異なっていますが、利用する部品は主に仕切り板、フィルターキャップですので、浴槽裏側になる筐体(本体)の形式は問いません。(※)
例:
循環アダプターHX-SS(ロウ付けストレート)
循環アダプターHX-J(タケノコ継ぎ手90度曲がり)
などがあります。ショッピングサイトやネットオークションで、格安に出ていることがあります。
※HX-SS35 HX-SS50 HX-SJは特殊仕様なので避けた方が無難かと思われます。


近くの設備屋さんから、2千円で譲っていただきました。発注違いで余剰となったものだそうですが、新品でした。


本体形状から、HX-TL HX-F HX-ULなどではないかと思われます。既設のDX型Aは筐体が真鍮製なのに対し、本品は樹脂製です。軽量化、断熱化が計られているようです。
既設がDX-TL型Aですので、浴槽裏にアクセスできれば銅管用継手を介して丸ごと本品と交換できるのですが、それが不可能なため今回は一部の部品を利用します。


フィルターキャップを外してみました。ゴム製の弁などが内蔵されて複雑な構造です。この機構で、配管の無極性を実現しているようです。

これが用意できましたら、改造作業にとりかかります。

つづく