ご近所のお友達から「温水洗浄便座(TOTOウォシュレット・INAXシャワートイレなど)を、省エネ節電タイプのものに交換したら、ブレーカーが頻繁に落ちるようになった」という相談をいただきました。
そのお友達宅では、元々トイレにコンセントはなく、照明のところから分岐する工事をして取り付けていたそうです。その時は、工事店で施工したのですが、今回ホームセンターで買ってきて、DIYで換装されたそうです。
ブレーカーが頻繁に落ちるというのは、メインのアンペアブレーカーではなく、配線用遮断機(家の回路ごとについている安全ブレーカー)でした。
従来の便座は、貯湯式といって、タンクにお湯を貯めておいて、常時適温に保温されていたものです。使用しない時でも保温され続けているので、電気が無駄でした。
換装したものは、瞬間湯沸かし式といい、使用時のみ水を素早く適温に温めるので、電気の無駄がないとのことです。
しかし、この両者には「最大消費電力」に差があったのです。貯湯式は300W程度なのに対し、瞬間湯沸かし式は1200Wと表示されていました。
屋内配線の1つの分岐回路は、合計20アンペア(2000W)です。いくら契約が60アンペアでも100アンペアでも、1つの回路は20アンペアです。
お友達の家は、1階がまとめて1回路となっていて、そこに便座や照明、部屋のコンセントなどがありました。便座使用時に1200W使うので、残りは800Wしかありません。ヘアドライヤーや掃除機を使用したら、安全ブレーカーが作動してしまいます。
このような場合は、便座のコンセントを分電盤に専用回路を設けて(空いている安全ブレーカー)、そこから1本でトイレのコンセントまで配線する必要があります。エアコンと同じです。
最近の家電製品は、瞬間的に大きな電力を使うものが増えてきています。専用回路はもはやエアコンだけでなく、トイレやオーブン、炊飯器など増やさなければならない時代になったようです。
専用回路を増やすには、分電盤の交換、配線工事など大がかりで、電気工事は結構工事費もかかるので考えてしまいます。昔の家は、こんなに電気器具があることは想定していませんでしたので、小さめのお家では3回路(1階・2階・エアコン)位しかない場合もあります。
お友達には、便座使用時はほかの電気器具に気をつけるよう、家族で情報を共有するようお伝えしました。