2月28日 日曜日
本来ならばこの日は主催する関東大会の日
2020年8月にやる予定がコロナ禍で延期。
そして今回も8月に延期になりました。
前回開催したのは2019年2月3日。
もう2年前になってしまうのか…
思い起こせば、過去5回の大会で
最も大変だったのが外国人の受け入れ。
今回開催出来ないので当時の思い出を記します。
2年前の大会は、韓国、イラン、パキスタン、
フィリピンから選手が来日。
中国からはゴン師範と指導員が審判で来日。
中国、韓国以外は日本に来るためにビザが必要。
外国人招聘については
当時の組織からのバックアップは無く、
受け入れの申請や滞在中のお世話など
全て自分でやらなければならなかった。
彼らが来日出来るように大使館、総領事館に
申請書類(招聘理由書、身元保証書、
渡航者リスト、来日後の細かいスケジュール
行程、身元引受人となる自分の住民票と
納税証明書など)を出さなければならない。
初めて申請書類を作って送った時は決まった
書式があることを知らずに出してダメ出しを
喰らい、外務省に問い合わせたり、
その国の日本大使館に聞いたりして
やっとの思いで申請した。
その間にも英文でいろいろな問い合わせが
来るので学のない自分は大苦戦。
英語をもっと勉強しておけば良かったと
痛感したものだ。
申請も1回で通らない国もあり、
追加や変更がたくさんあって作り直して
その都度国際郵便で送るのが大変だった。
申請が通ればその国から全員来れると
思っていたのだが、そうではなく、
ビザが取れた人と取れない人が出た。
世界大会や国際試合でやたら欠場が多いのは
ビザが下りないから来れないということなのだ。
(中にはビザが取れたけど試合に来ないで観光したりする外人もいるらしいが)
とにもかくにも、
来た時の面倒を見るのが大変で国ごとに
バラバラに到着することから始まって、
来てから誰々が来れなかった、というのが
判明する…
(分かった時点で連絡しろ、と言っているが
通じない)なのでホテル代やレセプション、
弁当など、結構なキャンセルが出て軽自動車が
1台買えるぐらいの無駄な金額が飛んで行く…
中国、韓国チームとフィリピンは
問題なかったが中東地域は問題だらけ…
もうこりごり、もういらんという感じである。(^^;;
そんなこんなで始まった試合。その舞台裏では様々なことが起きていた。
体重オーバーやら試合順を分かっていない選手、欠場者情報が受付から運営に正しく伝達がされていなかったり、
日本人選手に飲み物をくれと
たかる外人選手がいたり、
女子選手をナンパする不届き者がいたり、
驚いたのは負けて入賞出来なかった選手が
筆耕ブースに入って来て
「ワイフに見せるために賞状を俺にくれ」
と要求して来たこと。
ちなみに外人選手のみ出場証書と題した賞状と
参加記念メダルを全員に出している。
遠くから来てくれたので善意でしていることだが
要求に応じる義務はないので断った。
宗教上こちらが配慮しなければならないことも
あり、食事がそうだが、
以前弁当のおかずは食べないでご飯だけ食べていたと聞いたので、今回は、パンを数種類用意して配ったのだが、用意したらしたで弁当がいいい、と言い出す始末で数が足りたから良かったものの、応対していたスタッフを困らせていて途中
から自分が注意した。
来賓室に勝手に入って来て机や椅子をどかして
お祈りを始めた外人もいた。
会場の至る所でゴミは散らかし放題…
試合が終わって勝手に帰ってしまって
行方不明になる外人(見つかったが)もいた。
本当にいろいろあった…
もちろん、約束やルールを守る
礼儀正しい外人もいる。(少数だけど)
出場選手936名、8コート、5カ国から出場…
自分の能力を超えた試練のような大会だったが
今にして見ればその経験も財産になったと思う。