4月20日
朝からゴン道場の昇段審査会。

緑帯以上が対象で、特筆すべきは黒帯の人数の多さ。受審者は参段を受ける人が4名、弐段受審は
20名以上、緑・茶帯の一般道場生を加えると70名近い。対戦者として集まった黒帯を入れると100名以上の大人達。そんな中で審査が始まり、基本、途中から移動になり、また基本が混ざる進行でその後に補強が入る。ここで脱落する人数名、
それから型。ここでも途中で外された人がいて
聞くと、規定に達していない人はストップがかかり、その時点で不合格、帰らされるという厳しい
内容。ちなみに広大な中国全土から来ているので飛行機で2時間以上かけて受けに来ている人もいる。そんな事情は関係なく、駄目な者は容赦なく
中止命令が出る…

それだけに受審者は並々ならぬ姿勢で臨んでいた。型にしても、日本に受けに来た四段、五段クラスの師範、先生が教えているので、日本と顕色無く、外国人の審査に立ち合っている気がしない。何よりゴン師範が長谷川道場に直々に何度も出向いて修行されて来ているので、随所にその厳しさが表れていた。


組手は先に緑・茶帯を終わらせて、次が一般部の黒帯。昨年中国大会で上位入賞していて、ウチの選手とも試合をした現役選手もいる。
重量級で1人ズバ抜けた動きをしている弐段の黒帯は軍隊の特殊部隊出身だと聞かされた。
除隊後数年は格闘技系の試合などは出られない決まりになっているらしく、来年解禁になるそうで
もし、日本で試合をしたらかなり手強い存在になることは必至。生死をかけた環境に身を置いていただけにフィジカル、メンタルの強さは凄かった。
20人、30人組手に挑戦した人達、というか中国人の粘りと精神力が素晴らしい。組手スタイルも日本人と同じで研究心も旺盛なようだ。

対戦者の中にも見た目は強そうに見えないのだが、いざ動き出すと打ち合いが強かったりする。
壮年部が対戦者に混ざっていて、大丈夫か?と思っていたら鋭い足技を持っていたり、未知数とはこのことかというぐらい驚きがあった。
一般部が終わって壮年部9名が20人組手に挑戦。私も全員と組手の相手をしたが、苦しい時に動けなくなる人は誰もいない。地力の強さ粘りを感じました。
頑張る人達に国境は無い。
みんなの頑張りには感動しました。