木曜日は町田小山道場で4クラス指導。

今日は、少年部の一慶が最後の稽古。
ずっと前から家族で話し合い、6年生の1学期で退会することになっていた。お母さんとの間で決めた日までは絶対に続けることを約束していたらしい。

一慶が入会したのは、2010年4月。町田小山道場が市民センターを間借りしてオープンした時からで開設初期の子供達は誰も残っていない。

あの頃は少数で地下の8畳ほどの狭い音楽室で稽古をしていた。まだ4歳で列に並べず、ピアノの脚にしがみ付いて泣いていたことをよく覚えている。

同期の子供達がどんどん進んで行く中で一慶だけは愚図り、お母さんを困らせていた。
一慶がどんなに拒絶しても、お母さんは辛抱強く見守り、稽古によく連れて来てくれていた。

同期の子らが5、6人いたのだが、その中でも一慶が真っ先に辞めてしまうかも…と思っていたのだが、人より昇級が遅れても、集中力がなくて怒られてもコツコツ通って来ていた。

同期の子が辞めてしまってもブレずに続けてついには試合にも出場し、優勝した時は「あんなに泣いてグズっていた子が…」と感慨深いものがあった。

そんな一慶が辞めてしまうのは、本当に寂しいが、これから先の長い人生、空手で培った根気で頑張って欲しい。







中学生以上のクラスでは、3月の審査会で保留になっていた2人がついに昇級。

保留後は、それぞれの課題を稽古し、定期的に進歩状況を見てはダメ出しの繰り返しだったが、気持ちを折らずによく頑張って来た。

苦手な課題に取り組むことは大人でも大変。
しかし、ここで経験した事は、受験や仕事などでつまづいた時に必ずや自分で壁を乗り越えられると思います。

いろいろあった一日でした。