近藤 勇樹、八木 隼斗の二人が今年で空手を始めてから10年となった。
共に幼稚園の頃に入門、試合に出ても全くと言っていいほど勝てなかった。
10時に試合が始まってあっと言う間に負けてそこから周りが入賞して表彰されるまでの7時間、いつもベンチウォーマーだった。
試合に向けた稽古で泣かされたことは数知れず、
やめたいと思ったことも何度もあるだろう…
二人に共通していたのは覇気の無さ、精神面の弱さ、パワー不足、打たれ弱さ…こういうタイプは何回か試合にチャレンジして自分には無理、悟るように可能性を閉ざして数年で辞めて行く子が多い。
しかし、二人は違った。
どんなに稽古でやられても、どんなに試合で勝てなくても、「努力を継続」して来た。
勝負の世界は厳しい…
努力は必ずしも報われるとは限らない。
なぜなら相手も努力をしているから…
しかし、挑戦と努力を継続して行けば必ず報われる時が来る。
部活や塾、今年は受験を抱えながらも「休会しないで試合も頑張ります」と宣言してすべて中途半端にしないで有言実行した二人。
勇樹は国際青少年大会で準優勝、隼斗は全日本チャンピオンシップで準優勝を遂げる。
稽古の時も気合いでみんなを引っ張り、下の子達の稽古に付き合い、指導も出来るように変わって来た。
負け続けた長期間、ネガティヴな結果でも継続して行けば蓄積された芯の強さに変わって行く。
そのことを現代の脆弱世代に一番教えたい。
勇樹、隼斗、10年良く頑張ったなぁ…
支えて来た親御さんもよく辛抱し、後押ししてくれました。
二人共、立派な黒帯になるだろうと確信している。