大会翌日の月曜日、夕方から長谷川道場に於いて昇段審査会が行われた。
纐纈選手と伊藤選手を前に呼び、下がらせない組手を実演、解説。とてもためになった。
あれから早一年…
昨年は受審者として、今年は連続組手の対戦相手として参加することになったのだが、この場所に来ると昨年の息苦しさを思い出す(^^;;
長谷川範士、オーストラリアのジムフィリップス師範が中央に座る。
範士に見られるプレッシャーは半端ではない…
型の審査では何度もやり直しが命ぜられる。
長谷川範士の注意する語気が強くなり、怒声が響き周囲が凍り付く…
しかしこれは高段位になる程、その帯を締める責任が重くなる、と同時にその人がどの位の期間、どの位の修行を積んで来たのか、己れの力量、精神力が審査で試され、求められた基準に達していなければ容赦なく落とされるのである。
型に2時間以上を費やし、この時点で保留を言い渡された受審者もいた。組手の審査が始まる頃は8時を回っていた。
周囲には黒帯の対戦者がズラリと並ぶ。
これだけでもかなりのプレッシャーだ。
まず受審者同士が対戦し、そこから先は対戦するために集められた黒帯と孤高の長い戦いが続く。
唯一茶帯、女性受審者と対戦(8人目)したが、
この人は昨日の試合に出ていた。
組手の前から膝を負傷していたが、まったく感じさせないぐらいガンガン来た。
その精神力が素晴らしかった。見事に完遂。
兵庫県米山道場の内藤君は全日本にも出場
彼は現役選手なのでみんなの当たりが厳しく、自分もガンガン行った。20人を完遂。
名物氷攻め(至れりつくせりで有難いんだよね)
彼は現役選手なのでみんなの当たりが厳しく、自分もガンガン行った。20人を完遂。
名物氷攻め(至れりつくせりで有難いんだよね)
矢神さんの写真、取り損なってしまった…
この人はタフだった。安定感あり20人を完遂。
そして韓国から受審の申先生
言葉のわからない日本で厳しい環境の中での挑戦は立派。20人以降は消耗が激しく一方的に打たれることが多くなり、何度も倒される。
体力、精神力ともに尽きていたが長谷川範士の喝とみんなに抱き起こされながら何とか終えた。
ダメージは全身に及ぶ自分は今回、10回ほど皆さんの相手をさせて頂きました。
終わってから整列の時、長谷川範士のお話しでかつて大山総裁が言っていた言葉、当時のエピソードや身体の小さい長谷川範士が本部ででかい人間を相手に戦って来た戦い方と心得などを伺った。纐纈選手と伊藤選手を前に呼び、下がらせない組手を実演、解説。とてもためになった。
今日の組手で下がってしまった人に向けて課題を話されたのかなと最初は思ったが、伺って行くうちに全員に向けて仰っているのだと思った。
世界総極真では長谷川範士、大石範士という極真創成期一時代を築いた方々から指導を受けられ、
人生訓ともいえるような話を聞ける。
こうした機会に参加することは辛く厳しくもあるが貴重な財産になると思う。
受審者、対戦者の皆様、お疲れ様でした。
また名古屋での三日間、長谷川範士を始め、長谷川道場の皆様には滞在中大変お世話になりました。ありがとうございました。