ココナラの方で、
測尺と相馬眼リストの関係
故障リスクと馬体の関係
についてご質問がございました。
この2つの質問はたびたび頂きますので、
私の考えを公開させていただきたいと思います。
ココナラでのご質問
>また、測尺の菅囲と体重の関係や弓脚などは評価リストから気にされていないような気がするのですが
>故障リスクと馬体は別であるという考えなのでしょうか。
測尺の数字を気にしない理由と故障リスクと馬体の関係を別々に説明しますね。
まずは測尺の数字を気にしない理由から
数字上の測尺は、全くと言っていいほど見ていないですね。
理由はシンプルです。
①馬は成長するから
②活躍する馬の競争時の測尺は、ばらばらだから
①については、募集される馬の生まれ月、成長力は馬によってばらばらですし、
将来どれくらいの馬格になるかなど、正確に予想するのは不可能です。
人間に例えるなら、小学1年生の子供の成人時の身長、体重が正確にわかりますか?
それと同じです。
ある程度の大き目、小さめ目はわかりますが、気にしないといけないのは、
両極端な馬です。
600kg近くになるような馬はあまりいないし、あまり募集されないでしょう。
もし募集された場合は、写真みたらわかると思いますので、それは避けてください。
競馬で400kgに満たないだろう馬も写真見たらわかります。
線が細く、脚が極端に細い馬を避ければ良い。こちらはリスト点数で、
筋肉量、首、馬体バランス、腹袋、前後の脚、前後の管等の様々なチェックポイントで、
点数を下げております。
これらは測尺を見なくとも馬体写真でわかります。
②についてですが、私の考えはいたってシンプルです。
420kgのG1馬がいますし、520kgのG1馬がいますよね。
例えば、440~500kgにG1馬が多いとするなら、
それはそもそも母数が多いことと、例えば、大きすぎると自在性に欠けるとか、
小さすぎると馬ごみにひるむとかなどが原因でしょう。
ただし、大きくても自在性のある馬がいますし、小さくても根性のある
馬がいます。
要は測尺で議論するのは確率論であって、絶対論ではないわけです。
似たような話で、もう一つ別な事例を挙げるなら、
繁殖馬の年齢を気にされる方がいると思います。
確かに母馬が高齢になると、活躍馬を産む確率は減少しますが、
これも確率論であって、キズナなどは母馬年齢20歳の仔です。
母馬年齢で線引きされる方は、一生、キズナのような名馬には
巡り合うことはないでしょう。
一言で言うなら、私の相馬眼は確率視ではなく、絶対視ということです。
なので、募集時に小さい馬、血統のいまいちの馬、母馬高齢の馬などから、
活躍馬を見抜けるわけです。
2つめの質問
故障リスクと馬体の関係についてです。
まず、弓脚は気にしてますよ。評価リストに入れていると思います。
ほぼほぼ満点なのは、真の弓脚といえる馬がほとんどいないからです。
故障リスクと馬体の関係は大ありです。
長らく、私のリストを参考にされている方は、
私が、かなりの低得点を付ける馬が、育成中に壊れやすいことに
気づかれていると思います。
故障には2つあります。
①育成過程で壊れる
②競争時に壊れる
まず、②についてですが、これは能力の高い馬に発生しやすいです。
能力の低い(馬体の点数低い)馬は、そもそも速く走れないので、
衝撃が小さく、故障リスクは小さいです。
ここで能力のある馬で気を付けないといけないのは、繫ぎの角度です。
競走能力とはあまり関係ないですが、繫ぎが立ち気味の馬は、やはり、
脚元の故障のリスクが高いです。
①の育成過程で壊れるについてです。
これは具体的な統計をとったことはないですが、
相馬眼リスト点数との関連があることから、
故障のしやすさは、馬体バランスの悪さや骨格の悪さ、筋肉量不足、脚元の悪さ等と
関係あるのではと見ています。
要は骨格形成が悪く、体力のない馬は、故障しやすいということでしょうね。
逆に骨格が良く、筋肉質で体力のある馬は故障もしにくいのでしょう。
以上になります。