7MHzと10MHzの2バンドのツェップで10m以内で出来ないか?という依頼を受けました。
耐圧も大きいほうがいいということで使う給電部は高耐圧のマルチバンド ツェップです。
高い周波数が10MHzですからそのまま作ったとしたら10MHzの部分で15m程度になってしまいます。
というわけで10MHzも短縮させる必要があります。
最初14MHzのコイルを作ろうかと考えたのですがこれも14MHzだけで10mになってしまいます。
それで21MHzのトラップコイルを入れることにしました。
なるべく大きく短縮したいので小さい容量のコンデンサを入れてコイルの巻き数が大きくなるようにしました。
手持ちのコンデンサで6kV耐圧を使いました。
それと10MHzのトラップコイルも製作です。
21MHzの調整です。
なるべくエレメントを短くするため少しコイル部につける調整用のひげを長くとりました。
上はひげを取り付けた時のSWR値です。
続いて10MHz です。
ここまでは調子よく調整ができました。
問題はここからです。
7MHzがここから下がりません。
これは仕方ないです。
給電部を作り変えても10MHzに影響が出そうです。
このようにしてエレメントの長さを測りました。
碍子を入れて9.95mでした。
長さは希望通りにできたんですけど7MHzがね。
気を取り直して給電部をCW100Wタイプに交換してみました。
エレメントの長さはそのまま手を加えていません。
21MHzの最良点です。
少し低いところでした。
21.2MHzでのSWR値です。
これでも良いでしょうがヒゲを少し短くしてもいいでしょう。
10MHzの最良点。
これも少しヒゲを切ればいいでしょう。
7MHzの最良点
SWRは少し良くなりました。
耐圧が低いほうは何とか満足ですが、耐圧が高いほうがね~
依頼者に聞いてみます。