8月15日 こちらでは万燈 まんどう と云う行事が行われます。
豊年満作を願った行事のようです。
農家が各自で松明を作って山で燃やします。

息子が今年は上がるというので息子の分も作りました。
私が上がり始めた頃(30年強前)は麦藁で作るようにと言われたのですが最近麦藁なんて農家でもありません。(麦をつくらない)
稲藁で作っていますが、稲藁は燃えにくいので中に廃油を染み込ませています。

向に見える山・・・新田山(しんでんやま)に登ります。
この山は地元民ならみんな知っている山です。
低い山ですから遊ぶのに最高、セミをとったり、かくれんぼをしたりと遊びの山でした。手前には栗栖川(こちらでは西川と言っている)で泳いだり、魚をとったりと今のディズニーランドでした。

毎年後悔するのですが、御神酒が効いて登るのたいへんなんです

分かってはいるんですが、お酒を見るとつい・・・


山へ上がってホッと一息、眼下に見えるのは龍野北高校のグランドです。
向こうに見える山は城の山(キノヤマ)といいます。赤松円心の城の山城(キノヤマジョウ)は山の左側の山頂が尖っているところでした。


いよいよ点火です。山の下では芝田(コゲタ)部落の子供たちが太鼓を叩いています。
山上の私たちは「スッポンでんや~もーでんや、スッポコでにゃー豊年じゃー」と言うような掛け声と共にこの山上の広場を三回まわります。
回ったら、松明を燃やす場所へ移動です。

左側に小さい祠が見えますが、四国88ヶ所の霊場を模したものです。
こういう祠がこの新田山には88個あります。
山の下は墓場ですし、この山は信仰の(いろいろな意味で)場になっています。

移動中に、松明の燃えカスが地面に落ちて燃えるものですから。

蔦が絡んでいるところがカラスのくちばしに似ているとどこかのジッ様が言ってました。

写真でもわかるように、岩が重なっているでしょ。
地震でもずれませんね。
この下に大きな悪さをするスッポンを閉じ込めたそうです。
今、そんなスッポンがいるのなら鍋にして食ってしまいますけどね。
手前にも88ヶ所の祠が見えます。
盆踊りと万燈で私のお盆は終わりました。
毎年の変わりもなくの繰り返しです。