このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです
思いつくままに書いており時系列順ではありません
あらかじめご了承ください
「何に
どれだけ時間がかかるの?」
この質問は
介護者にとって酷です
現役時代を振り返ると
似たような経験がありました
「何に
どれだけ時間がかかっているのか
書き出してみろ」
銀行で融資を担当していた時に
上司が発した質問でした
稟議書を書いている時間は
それほどかかっていませんが
顧客のデータを調べたり
分析するのに
けっこう体力がかかっていました
そんな時間を
計測することは事実上不可能
通勤途中や帰宅してからも
あれこれ考えているからです
それ以上に時間を割くのは
来店されたお客様の対応
世間話をされるために
お見えになる方もみえて
小一時間要します
「意味の無い会話をする客など
相手にするからいけないんだ」
そうは
おっしゃいますが
ならばそのお客さんを
引き受けていただきたい
さりとて
天に唾するようなので
耐えていました
介護も同じ
取りようによっては
無駄な時間も多いのです
ケアプラン作成のため
ケアマネさんと面談するのは
早いケアマネさんだと10分少々
矢継ぎ早に質問を受け
それに応えるだけで終わり
これだと
介護に要する時間は10分少々と
いうことになります
他の親族が聴いたとしたら
「大したことないじゃないの」
しかし
その前後はどうでしょうか
実家で打ち合せるとして
たいてい1時間前には到着
そして
ケアマネさんが帰ると同時に
退去することも無理です
あれこれと世間話もするでしょう
決して無駄な時間ではない筈
そして
車での往復時間は3時間程
そうです
丸一日が潰れてしまうのです
特養や老健の面会も同じ
顔を見て
「さよなら」という訳にはいきません
これも丸一日の覚悟が必要です
そして
「施設に居るから」
あるいは
「実家に住んでいるから」といって
会いに行かない訳にはいきません
しかも
月一度で済む筈もない
そういった行動のすべてを
「無駄」と切り捨てる親族は
本当に腹立たしいものです