周囲を見渡す余裕が持てない | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです

思いつくままに書いており時系列順ではありません

あらかじめご了承ください

 

「早く施設を探して

入所してもらわないと・・・」

 

義父が精神病院に入院した直後から

義母に急かされました

 

 

 

そもそもが

医療過誤による投薬ミス

 

その副作用で暴言を吐いた

 

つまり症状は一過性です

 

本来ですと家に戻るだけの話

 

 

「ならば私が出て行く

義母は強気ですが

 

「自分の行き先を見つけるのも

貴方の仕事」

そう言わんばかりです

 

 

 

親族も「同居はもう無理」と

根拠のない発言をします

 

 

 

では

「お義父さんを我が家で引き取ろうか

そんな話を匂わすと

 

「それは私が先でしょ!」と義母

 

 

義父には独り暮らしなど無理です

 

ずっと以前に

義母が入院していた際も

食事を届けたり

実家に泊まったりしていました

 

 

 

つまり

「早く入所先を見つけろ」

親族あげての大合唱でした

 

 

ここに

特養から「招待状」が届きます

 

「入れてくれ」と

頼んだ覚えはありません

 

特養所属のケアマネさんから

指示されたとおり

要介護認定の申請をして

要介護2の結論を得たばかり

 

 

親族は小躍りして喜びます

 

何故なら

特養は終の棲家

 

もう転所先を探す必要はありません

 

 

 

本来ですと

ここで一呼吸

 

「そもそも入所させる必要はあるのか

 

「入所させるのなら

もっと本人にとって自由の利く所はないか

 

冷静に考えるべきところ

周囲がそれを許しません

 

 

 

ですから

コミュニティーカフェで親しくなった

自宅近くに住むケアマネさんにも

相談できませんでした

 

 

あれこれあって

自分の判断能力を超えていたのでしょう

 

 

しかし義父の自由を

ほぼ完全に奪った罪は重いと

今でも自責の念が消えないのです