調査員へのレポートが決定打? | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです

思いつくままに書いており時系列順ではありません

あらかじめご了承ください

 

介護認定調査員

 

要介護認定の申請をすると登場します

 

申請者の身体機能を確認するなどの

情報収取を行う職員のことです

 

 

 

新規に要介護認定の申請した場合や更新

さらに区分変更(要介護度を変更)の際にも

調査を受けることになります

 

 

 

初めて申請された方の介護者は

多分ドキドキです

 

 

 

義父は認知症治療薬のアリセプトを

基準の倍以上の量で処方され

その副作用から暴言を吐くなど

異常行動を発症しました

 

ただ

あくまでも推察の域を出ません

 

 

ケアマネさんのご尽力により

精神病院に医療保護入院し

そこで薬そのものが不適である旨

指摘されました

 

軽いレビー小体型認知症

アリセプトは処方されません

 

異常行動が薬の副作用ということならば

通常なら自宅に帰れる筈です

 

 

 

しかし

医師は異常行動の原因までは

特定しませんでした

 

 

さらに

義母が同居を拒否

 

 

とりあえずどこか入所しなければ

ならなくなり

途方に暮れていたところ

ケアマネさんから

「とりあえず要介護認定の

申請をしたら?」

アドバイスを受け申請に及びました

 

 

 

どれもこれも最初の体験です

恐々と対処していたのを覚えています

 

 

 

そうこうしていると

「調査員」を名乗る方から電話

 

「今度病院まで調査に伺いますが

日頃のお父様の状況について

レポートにまとめていただけませんか?」

 

 

 

「調査員だから

この方の調査結果によって

要介護か否かが決まるのだろう」

そのように判断しました

 

 

 

さらに

「要介護になれば入所先の

選択肢が拡がるのでは」

そう考え始めると

少し気になった程度の事例を

つい大袈裟に書くようになります

 

 

とくに暴言を吐いた要因については

「認知症治療薬の副作用」とは

書けません

 

精神病院の医師が

発作の原因について明言していないからです

 

 

 

一般的に医師は

他の医師の治療について

批判することは避けるのです

 

 

 

おそらく薬の副作用ですが

素人が断定することはできませんので

書きませんでした

 

 

 

そして「妻(義母)から聴取したこと」

ということで

「暴力を振るった」と

書きました

 

 

 

ただ暴力行為の目撃者はいません

 

精神病院でも

「お義父さんは腕力が強いので

本気で暴力を振るったら

お義母さんはひとたまりもありませんよ」

 

医師から

母の虚言と取れる発言

ありました

 

 

 

こういった経緯があり

レポートは

義父に問題があるかのような

印象を与えるものになりました

 

 

 

決して嘘ではありませんが

事実確認に乏しく

認知症を疑わせるような内容です

 

 

調査員の方は

このレポートに沿って

義父から事情聴取を行い

結局義父は要介護2となりました