お金にうるさい浪費癖の親族 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

「キャッシュカードと預金通帳

それと取引印を預かって欲しい」

被介護者から

依頼を受けました。

 

ただ

相続人となる他の

親族は知らされていません

 

被介護者本人が言わない限り

他の親族には分かりません。

 

 

「後々

トラブルになるのは嫌だから

妹には話しておこう」

 

いいえ

経験から言いますと

他の親族には伝えない方が

よろしいでしょう。

 

 

 

何故なら

伝えること自体が

他の思惑を惹起するからです。

 

 

 

「財産管理を任された

即ち

自分の判断で使って良い

 

伝えられた親族は

そう捉える可能性が大。

 

 

 

もちろん

依頼された側に

そのような意思はありません。

 

 

 

けれども

「成年後見人に頼むべきだ」

と親御さん自身に迫る懸念も

あります。

 

こうなってくると厄介

 

頼むコストもかかりますし

自分の判断で

預金を引き出すことは不可能

 

つまり

かなりの手間がかかります。

 

しかも

この手間はノーギャラです。

 

 

 

さらに

「何故そんな話を伝えたのか」

親御さんも驚きと同時に

怒るでしょう。

 

お金にうるさい人は

そもそも

浪費癖を持つ場合が

少なくありません。

 

親御さんも

承知しています。

 

 

 

「だから

貴方に頼んだのに・・・」

という展開になる。

 

浪費癖のある子には

すべての預金を教えない筈です。

 

要求されて

通帳を見せたとしても

2冊あるうちの1冊かも

しれません。

 

 

 

ですから

管理を委託されたことを

第三者に伝えることによって

親御さんの

信頼を裏切ることにも

なってしまうのです。

 

 

 

整理しますと

財産管理の依頼人である親御さんと

管理を託された貴方だけで

合意した話です。

 

第三者は関係ないのです。

 

 

また

「管理を頼まれたのだから

きっちりと領収書を揃え

預金出納帳と現金出納帳

作らなければならない」

 

これも勘違いです。

 

 

 

親御さんは

監査するとは言っていません。

 

もしも帳簿等による

厳密な管理を要求されたら

管理自体を拒否されるべきです。

 

そこまで

監査する能力があるのなら

自分で管理することができる筈。

 

できなくなったから

管理を依頼されたのです。

 

 

 

きちんと管理する

気構えは大切ですが

帳簿を作成する手間は

大変なものです。

 

FPの私でも手に負えません。

それほど

出入りは頻繁に起こります。

 

 

そして後々になって

他の親族から

 

「管理が杜撰だ」

そう批判されても

 

「お母さんからは

通帳を管理して欲しいと

頼まれただけ。

他の親族に

出入りを説明することまで

頼まれてはいない

 

つまり

「誰が誰に何を頼んだのか」

それだけの説明で事足ります。

 

 

 

それでも文句を言うのなら

それは

言いがかりに過ぎません。

 

決して同じ土俵で

争ってはなりません。

 

 

ただし

このように

将来の争いに

発展してしまう懸念は大

 

それは

承知しておく必要があります。