介護でのチームプレーが難しい訳 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

「兄弟で役割分担すれば

介護なんて難しくない

よく聞くコメントです。

 

 

 

しかし

「公平な分担」など

あり得ません

 

しかも主介護者は一人

 

 

ケアマネさんも施設も忙しいので

同じ話を何人にもできません。

 

つまり

情報は主介護者に集中します。

 

 

 

この段階で

すでに「役割分担」は崩壊

 

何故なら

介護について指示するのは

ケアマネさんではなく

兄弟など身内だからです。

 

 

 

「自分にだけ

過度に負担が集中していないか」

お互いが

そう考えてしまいます。

 

 

「他人に指示する前に

さっさと自分で片づければ?

 

「ケアマネさんとは

直接LINEで情報交換できないの?

今どき遅れてる」

 

かくして

主介護者に負担が集中します。

 

 

 

主介護者から見れば

 

「兄弟姉妹は

介護から遠ざかろうとしている」

疑心暗鬼になります。

 

 

 

そもそも

「公平に」は無理

 

主介護者に負担が集中するのは

避けられないからです。

 

 

 

そして

主介護者にすれば

 

「いちいち説明するより

自分でやった方が楽

こうなります。

 

 

ただ兄弟や姉妹が

「協力したい」

そう言っているのであれば

助けてもらうのも得策

 

 

 

よくあるのは

この程度の手伝い

『介護をしている』

と言われるのは心外」

 

これは狭量というものです。

 

「どちらが大変か」など

争うのは無意味。

 

 

 

実際に同じ団地に住む

ご近所でありました。

 

 

 

お母さんを

遠方の妹さん

主介護者として面倒をみている。

 

理由はわかりません。

 

 

 

ただ

入所介護のお母さんが

施設内で転倒して怪我をした。

 

施設は主介護者に連絡。

そして

近くに住む長女には連絡せず

次女が遠方より駆けつけた

 

 

 

「何故知らせてくれなかったのか」

長女の方は

理由がわからないと言います。

 

 

 

こういったケースでは

抱え込むことで

かえって不信感を招きます

 

 

 

逃げ回っているのならともかく

「協力したい」

そんな親族まで遠ざける必要は

ありません。

 

 

そして

旅行にでかけるなど

ある期間

介護が難しいのなら

その間は変ってもらう

 

 

 

介護で優劣について

争う必要はありません。