このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。
思いつくままに書いており時系列順ではありません。
あらかじめご了承ください。
記憶を辿れば
介護開始の少し前でした。
突然義理の妹から連絡があり
実家を訪れました。
義父が
精神科を突然受診すると言います。
そんな素振りは
微塵もありませんでした。
ただ
「ついて来て」と頼まれ
義父を伴って精神科へ。
ところが
義母はついてきません。
「最近
暴れるようになって困っている」
妹が診察室で切り出しました。
けれども
実家の岐阜からはるか遠い
関東圏に住んでいる妹。
それが
実際に見たように
義父の暴力沙汰を語ります。
肝心の義父は
沈黙したままでした。
医師にしてみれば
本人が反論もなく認めているように
映ったでしょう。
これは当方とて同じ。
しかし
普段接している義父には
そのような癖は見当たりません。
「できれば入院させて欲しい」
妹が依頼しましたが
さすがに
その場で入院ということには
なりませんでした。
「暴力沙汰は
今まで認められないが
具体的に見たのか?」
義父を実家に届けて
妹に質しました。
「いいえ
でもお母さんが
そう言っていたから」
これには呆れました。
妹は
ただのメッセンジャーだったのです。
しかし
精神科を受診した事実は残る。
そして
今度は義母が
自分の主治医だった外科医に
義父が認知症だと相談し
ほぼ診断行為なしで
治療薬を手に入れました。
しかも
通常の数倍の投薬量。
あきらかにミスでした。
その副作用で
今度は本当に暴言を吐きます。
「また乱暴された」
義母から知らせを受けて
妹が駆けつけ
今度は別の精神病院に
医療保護入院。
そして遅まきながら
義父は医師に問います。
「先生は何を根拠に
私が暴力を働いたと言うのか」
何故今になって
そんなことを言うのか
不思議に思っていましたが
「明日にでも
お義母さんを連れて来て下さい」
そう医師に指示されました。
翌日現れた義母を診て
「お母さんは
どこにもアザがなく
怪我もされていませんね」
そこで
当方も義母の虚言に気づきました。
では
何故それまで義父は
妹に反論しなかったのでしょう。
おそらく
医師の前で家族が争うような
みっともない真似をしたくなかった
そういうことでしょう。
長々と書いてしまいましたが
少しでも疑いがあれば
丁寧に事実関係を確認するのは
絶対に必要なことです。
そして
投薬が予想されるのであれば
信頼できる医師を受診すべきです。
今さらですが
お勧めしておきます。