子が親に会いに行って何が悪い? | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

子が施設の親に会いに行く際に

介護者への連絡は不要でしょうか

 

つまり介護者は長女

自分は次女といった場合です。

 

 

「姉が会えるのなら

自分も会える筈」

 

そしてノーアポで施設を訪れます。

 

介護の経験や知識に乏しい方

ありがちな行動です。

 

 

 

しかし自宅と違って

施設には関所があります。

 

誰でも入れるわけではありません。

 

 

しかも

普段見慣れない顔です。

 

子であることが証明されない限り

面会は難しいでしょう。

 

そして「子である証明」も至難。

 

 

 

「会えばわかるから!」

 

事実でしょうが

少なくともマナー違反です。

 

 

さらに

そういう人に限って

金銭や食品を持ち込もうとします。

 

特養や老健では

禁じられている行為です。

 

 

 

「袖の下を渡せば

なんとかなるのでは」

 

とんでもない心得違いをします。

 

 

 

職員さんにとって

本当に面倒な御仁です。

 

 

あまりにしつこりと

職員さんは

主介護者に確認することになります。

 

そうした場合たいてい

主介護者は知らされていません

 

知っていれば一緒に来る

つまり

自分が連れてくるでしょう。

 

 

 

滅多に顔を出さない親族

面会を希望するなら

まず主介護者に申し出るのが筋。

 

 

 

「あたりまえじゃないか」

 

そう思われた読者も多いと思いますが

こういった非常識が横行しています。

 

 

 

挙句の果てに

 

「こんなみすぼらしい施設

お母さんを入れたのか」

 

職員さんの前で平気で口にしたり。

 

友人から

そういった事実を

聞かされたことがありました。

 

 

マニュアル化が進む世の中ですが

 

介護者には

マニュアルがありません

 

「常識」を説明しなければならない昨今

結構トラブルが発生します。

 

 

 

かつてある大企業で

 

「お客様には

お父さんに接するような態度で

臨むこと」

 

そう教えられていました。

 

 

 

しかし

父親の権威が失墜している現在

教えられた方は

理解できない恐れがあります。

 

常識が常識でなくなったのです。

 

 

ですから今

事細かに

面会の仕方を述べているのです。

 

 

 

親御さんが自宅

つまり実家にいたのなら

介護者への挨拶など不要では。

 

そう思いがちですが

この場合も敬意を示すべき

介護者には一言声をかけてから。

 

 

 

円滑な人間関係

演出が必要な世の中なのです。