介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

実母の話です

 

 

 

脳内出血で倒れて入院

 

それ以前から

認知症は進んでいるようでした

 

 

実家の冷蔵庫は賞味期限切れの肉などで溢れ

床には新聞紙が敷き詰められていて

椅子で寝る毎日

 

入院して久々に布団で眠ったようです

 

 

 

平日は弟夫婦が世話をして

土日のいずれかは当方が当番

 

亡くなるまで

そういった生活が3年程続きました

 

 

ある日病院を訪ねると

 

「あんた

まだ居たの?」

 

着いたばかりなのに

えらい剣幕で叱られました

 

 

 

小学校時代の俺なんだ」

 

すぐに気づきました

 

 

 

「わかった

わかった」

 

そう言って一旦建物の外に出ます

 

 

 

20分程

周囲をうろついて再度病室に入ると

普通の母親に戻っています

 

 

ただ

家内や孫の話を聴いた後

発した言葉は

「あんた結婚してるの?」

 

まあ

こんなもんなんでしょう

 

 

 

それからも

怒られると一旦外に出るような

見舞いが続きました

 

 

 

実母が亡くなってから

今度は

義父と義母を介護しました

 

 

 

そこでも

激高されると一旦離れる

 

そういった習慣になりました

 

 

 

もう癖になっています

 

介護が終了した今も

相手が興奮すると

しばらく沈黙する癖が抜けません

 

 

 

場面によっては

すぐに反論しなければならない局面もあるのに

 

ですから

相手は言い負かせたと思うのでしょう

 

 

負けながら

いつの間にか勝っている

 

ずるくなったのかもしれませんね