介護の誤解 -2ページ目

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

「明日朝9時に

事務所に来て下さい」

ケアマネさんから連絡がありました

 

義母の介護でお世話になっている方です

 

こちらの都合など

聞こうともしません

 

とにかく「来い」です

 

 

 

しかも

当月から主介護者は妹に変わっているのに

 

呼び出されるとしたら

まずは妹の筈

 

 

 

でもそれを言ったところで

「来て下さい」は覆らないでしょう

 

それほど毅然としていました

 

 

そして翌日

事務所に入るなり

「これをご覧下さい」

 

メールを印刷した紙を渡され

一読しました

 

送り主は妹です

 

 

 

「私は東京に居て

忙しいし地下鉄等で移動もするので

連絡はメールでお願いします

こちらからもメールで連絡します」

 

一方的なお願いでした

 

 

 

「電話もできないし

いちいち事務所のパソコンで

メールを確認しなければならないのですか!

緊急時に電話もできないんでしょうか?

そんな主介護者には関わっていられません

来月でケアマネをやめさせて頂きます

 

「妹への連絡は?」

 

「電話に出られないような人に

連絡を取るほど暇ではありませんので」

 

かなりご立腹です

 

 

主介護者でもない自分が

謝るのもどうかと思いましたので

 

「そうですか

わかりました」

 

事務所を後にすることにしました

 

 

 

ケアマネさんは

多少慌てたようにも見えましたが

引き留めはされませんでした

 

 

 

さて困りました

 

 

 

ちょうどその翌日

自宅近くの喫茶店で

コミュニティーカフェがありましたので

そこに集うケアマネさん

愚痴を聞いてもらうつもりで

話してみました

 

 

「私が行ってあげても良いよ」

 

「ありがたいけど

往復で3時間かかりますよ」

 

「今まで

あなたには世話になっているので

何とかするよ

月1回行けば良いんだし」

 

「世話になっている」と言われても

やっていることは

カフェでのコグニサイズや歌唱指導

 

こちらも楽しくやらせてもらっています

 

 

 

ただ背に腹は代えられません

 

「本当にお願いしても良いの?」

 

「うん

ただし条件がある

主介護者を貴方に戻すこと

 

お義母さんを世話するケアマネも

一方的過ぎるけど

怒るだけのことはある

 

妹さんは主介護者としての

基本的な姿勢すら欠けている

 

緊急事態に電話するのはあたりまえでしょ?

万が一の場合に

メールで連絡するような

介護従事者などいないでしょ」

 

「非常識だと・・・」

 

「そもそも

ケアマネとコミュニケーションを取ることなど

考えていないんじゃないですか?

 

介護って

介護者と介護職員の

連携プレーなんですよね

 

介護職員が

やっていれば良いという話ではない

 

そもそも

主介護者が方向性を決めて

それが上手くいくように

介護職員がサポートするんですから」

 

いちいち納得です

 

 

ただ

妹に言ったところで

「やれる範囲でやっているんだから

仕方がないでしょ!」

 

多分こうなってしまいます

 

 

 

妹のことは諦めて

とりあえず

事実上の主介護者を

自分に戻すことにしました

 

 

 

元のケアマネさんにも

どうなったかぐらい

伝えておくべきと考えて

 

主介護者を戻すこと

さらに

知り合いのケアマネさんに

引き継いでもらうことを

電話で伝えました

 

 

 

「主介護者が戻るのなら

ケアマネを続けさせて頂きますけど」

あっけない結末になりました

 

 

 

ただ

主介護者の立場を

妹から取り上げなければなりません

 

自分が主介護者に戻る旨を連絡すると

「やりたいんなら

やらせてあげても良いよ」

 

さすがにカチンと来ましたが

ここは我慢

 

そしてそれからというもの

最期まで主介護者でした