●左派偏向授業、生徒が録音しネットで公開 2週間で4回告発、ほとんどが全教組所属教諭 | 「日韓次世代映画祭」「下川正晴研究室」「大分まちなかTV」ブログ

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下川正晴(大分県立芸術文化短大教授、shimokawa502@gmail.com 携帯電話090-9796-1720、元毎日新聞論説委員、ソウル支局長)。日韓次世代映画祭は2008年開始。「大分まちなかTV」は、学生と商店街のコラボ放送局です。

【朝鮮日報】「植民地時代、こいつは日本野郎・チョッパリ(日本に対する蔑称)の手先で、もう1人は独立運動に関わった人物だ。こいつは力で国を掌握し、もう1人はペンで国民の心をつかんだ」

2009年、慶尚南道金海市の高校で、歴史担当教諭が朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領と、月刊総合誌『思想界』の張俊河(チャン・ジュンハ)元発行人について、近現代史の授業時に述べた言葉だ。この授業内容をある生徒が10分25秒にわたり録音し、その音声ファイルがこのほどインターネットメディアで公開されたことから明らかになった。

公開された音声によると、この教諭は「『こいつ』は血書を書いた。そして『こいつ』は満州(現・中国東北部)で将校になり、日本が負けてからわが国の抗日軍将校になった」など、朴元大統領のことを「こいつ」と呼んでいた。また、授業中に左派傾向のあるインターネット放送を流したこともあるという。全国教職員労働組合(全教組)所属のこの教諭は昨年、慶尚南道巨済市内の高校に異動し、今も勤務している。本紙の電話取材に対しては「話すことはない」とコメントを拒否した。

この授業を録音した元生徒は「先生の発言には問題があると思った。当時は高校2年生だったので、大学修学能力試験(日本の大学入試センター試験に相当)の準備を妨害されるのではと心配し、黙っていた。遅くなったけれども、こうしたことが繰り返されないようにしようと思い、公表を決意した」と話す。

この教諭のように左派偏向のある発言をする教諭たちの授業が録音され、インターネット上で公開されるという出来事が相次いでいる。事実歪曲(わいきょく)や非論理的な反政府・反米発言を繰り返す教諭たちに、生徒が反発しているのだ。物議を醸している教諭たちはほとんどが全教組所属だ。

ある生徒は先日、若者がよく利用するサイトに「僕はこの授業を世間に知らせることを決心した」という書き込みと共に、1時間に編集されたソウルK高校の倫理教諭(54)の授業を音声ファイルで掲載した。この倫理教諭は授業で「金持ちは絶対に民主主義を好まない。彼らは民主共和国の敵」と発言していた。

今月3日、京畿道城南市のある中学校教諭は、授業中に反米感情を一方的に主張した。この教諭は「米国は数多くの武器を作っているが、武器を消費する場所がない。(だから)アラブをターゲットにして戦争を起こした」と発言した。全教組に所属するこの教諭は「見方によって一つのことも違って見えると説明したもの」と釈明したが、生徒たちは「先生は授業中にこういうことをよく言う」と話している。

先月末には、京畿道金浦市にある高校の韓国史教諭(29)がののしり言葉と共に「李明博(イ・ミョンバク)大統領は退陣しなければならない」「朴槿恵(パク・クンヘ)おばさんは出てくるとたたかれるから出てこない」などと発言をしたが、これも同様にネットに掲載された。朴槿恵氏は朴元大統領の長女でハンナラ党元代表だ。

この録音ファイルをサイトに掲載した生徒は「今日、左派寄りの韓国史の授業を録音してきた(みんな絶対見てね)」というタイトルを付け「あーむかつく。何とかしてよみんな…」というコメントを添えている。

京畿道高陽市一山の高校では、昨年の北朝鮮による延坪島砲撃事件の翌日、昼休みに放送部指導教諭が校内で北朝鮮の歌を流したことについて、生徒が問題提起したこともあった。