課題感想「猟奇的な彼女」① | 「日韓次世代映画祭」「下川正晴研究室」「大分まちなかTV」ブログ

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下川正晴(大分県立芸術文化短大教授、shimokawa502@gmail.com 携帯電話090-9796-1720、元毎日新聞論説委員、ソウル支局長)。日韓次世代映画祭は2008年開始。「大分まちなかTV」は、学生と商店街のコラボ放送局です。

チャ・テヒョン演じるキョヌが電車の中で酔っぱらっていた主人公を介抱したことから、二人の日々は始まっていく。

大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログキョヌは「猟奇的な彼女」に振り回されながらも、悲しい過去を背負っている彼女を癒そうと考える。しかし、彼女はキョヌに想いを寄せながらも、死んでしまった恋人を忘れる事が出来なくて、一度キョヌと離れて暮らすことを決意する。

二年後の再会を約束するが、彼女はいくら待っても現れなかった。そうして、別れから三年後に彼女とキョヌは、無事に感動的な再会を果たすのだ。

私は、この映画を観て、キョヌの優しさが非常に印象的でした。「猟奇的」というだけあって、主人公は見た目とは裏腹に凶暴的で、非常にわがままです。けれど、彼女がそのようにして強がることで隠れてしまっていた彼女の弱い部分を理解し、ただ彼女を癒したいという気持ちから、彼女の願いは何でも叶えてあげいた所にキョヌの優しさを感じました。

大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ彼女とキョヌの出会いは本当に偶然です。だから、恋愛の話にありがちなベタな感じで、再会もどこかで偶然に起こると想像しました。しかし、実際はキョヌの叔母の紹介のおかげで彼女に再会することができたので、この場面で偶然が必然に変わったと思いました。

したがって、最初の方で叔母の息子がキョヌに似ているという話や、何度も叔母に会いに行くように言われていたことなどを考えてみれば、物語は全て繋がっていたことがわかりました。この物語で起こった「偶然」とは、ただたまたま起こったことではなく、運命的なものであったと考
えると感動的です。

大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログキョヌが最後に言った『偶然というのは、努力した人に運命が与えてくれるもの』という言葉は、強く印象に残っています。何もしなかったら、自分にとって良いことが偶然起こるわけではないです。何もしないで待つよりも、努力することで運命が偶然という形で表れるならば、この上ない幸せだと感じます。(清瀬奈央)