キム・ギヨン作品、「ヌミ」とは? | 「日韓次世代映画祭」「下川正晴研究室」「大分まちなかTV」ブログ

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下川正晴(大分県立芸術文化短大教授、shimokawa502@gmail.com 携帯電話090-9796-1720、元毎日新聞論説委員、ソウル支局長)。日韓次世代映画祭は2008年開始。「大分まちなかTV」は、学生と商店街のコラボ放送局です。

大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ前項「キムギヨン監督、女、女、女」展で上映されるというチャン・ミヒ主演「ヌミ」って何だろう? 

共演がハ・ミョンジュンと言うのだから、興味を持たないわけにいかない 

調べてみたら、簡単にわかった。

1980年制作。110分。

「青少年観覧不可」っていうのが、キム・ギヨン(金綺泳)監督の作品らしいところだ。

大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ大分発!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ<あらすじ>ヌミ(チャン・ミヒ)は聴力障害のあるレンガ工場労働者だ。彼女は工場技術者のシン・ヨンガムと彼の娘と一緒に暮らす。 そのそばの家にはユン・ジュンテ(ハ・ミョンジュン)という一流大学出身の会社員が下宿をしている。

シン・ヨンガムが不慮の事故で死ぬと、すぐにジュンテはヌミを世話する。ジュンテは愛を知らないヌミに真実の愛をささげる。

しかし、ヌミは別れることが正しいと考える。ジュンテはヌミの心をつかむために労働者に変身して、ヌミのそばにいようとするが、ヌミは家財道具を整理して家を出る・・・。

まあ、そんなストーリーだという。

奇怪な雰囲気、感覚的な映像、細密な心理描写・・。いつもこんな風な修飾語がつくキム・ギヨン監督。

「ヌミ」は逝去10周忌を迎えた2008年7月、32作品のうち失われた9作品を除く23作品が同資料院で「キム・ギヨン全作展」として上映されたときに、そのうちの1本として上映されている。

このときには、開幕作品としてマーティン・スコセッシ監督率いる世界映画基金(WCF)の後援で復元された『下女』(1960年)が上映されており、その話題にかくれてしまったらしい。

『ヌミ』(1979年)もこの時、新たに復元されたネガフィルムで上映されているのだ。

プリントを複写した『自由乙女』(1982年)、キム監督の遺作で未公開作の『死んでもいい経験』(1990年)も、初めて観客に披露された。

2008年10月の東京国際映画祭でも、キム・ギヨン監督特集の上映会があった。

しかし「下女」など7本が上映されたものの、「ヌミ」はその中には含まれていない。

そのうち「ヌミ」を日韓次世代交流映画祭の古典特集で上映したい。

キム・ギヨン、チャン・ミヒ、ハ・ミョンジュンと3人そろった作品なのに、無視する必要はないからだ。