成果向上型人事制度を導入しての効果測定3 | 人事評価のQ&A

成果向上型人事制度を導入しての効果測定3

 成果向上型人事制度 を提唱して5年以上経ったが、導入企業の効果測定を試みた。人事制度導入による効果測定とは、初めてのことで難しい部分があるが、可能な限り導入企業にご協力をいただいて調べてみた。(その調査結果を6回に分けて報告します。)

 

2.実際の測定結果

 
 成果向上型人事制度を導入した会社がすべてその効果測定を行っているわけではないが、レベル1、2については、多くの回答が寄せられている。レベル3については、効果はあっても具体的には測定できないケースが多いようである。レベル4については、小規模な企業においては顕著に効果が出ているようである。


レベル2の測定結果

 

 導入当初から、管理職や経営者からの次のような意見が出ている。ただし、これは導入する前の状態がどうであったかにもよるであろう。

 

・ 通信教育の受講が飛躍的に増えた。
・ ミーティングや会話の中で、いままで社員から聞かれなかったような言葉、例えば「指導、経費節減、会社方針」などの言葉が頻繁に出るようになった。
・ よく遅刻していた社員が遅刻しなくなった。挨拶の声が大きくなった。
・ 他人への協力を嫌がっていた人が、協力するようになった。
・ 残業が減った。ムダな残業がなくなったようだ。
・ 来社した常連客から、「雰囲気が明るくなりましたね」と言われた。

 

(次回はレベル3の測定結果を掲載します。)