35.一般事務職の目標設定 | 人事評価のQ&A

35.一般事務職の目標設定

 目標管理を全社員を対象に同じシートで実施しておりますが、一般事務職の目標設定が難しく苦慮しております。一般事務職に対しては、総合職とは違った手法はないものでしょうか?


 一般事務職であっても、目標管理は十分機能します。
目標設定は、自分の職務を明確にし、そのゴール設定しようを言うことですからどのような職種であっても、設定できます。
ただ現実的には、目標に対する認識が各人で違うため、ご相談のような状況になっていることだと思います。


 目標=職務割当+ゴール
ということなのですが、目標というと「何か特別の課題」とか「数値化できるもの」というイメージ゛が先行して、本来の目標が設定でない、という企業が多くあります。


 改善の方法としては(2通りあります)
1. 目標設定に研修会を全社員対象に行い、その主旨を徹底する。

2. 目標という言葉を使わない。
・ 目標というから、各人の勝手なイメージで設定することになり、逆効果になる。
・ 目標ではなくて「役割」と「課題」の達成度評価という風にすると誤解が生じなくなる。
・ 役割については「担当業務の明細」と「それをどれくらいやるか」「どうやって測定するか」を記入するようにする。
  例 営業事務をしっかり行うこと → 「しっかり」の判断をどうするか上司部下で設定する。

・ 課題については、通常業務以外で今期特別に行う仕事のことである。


 なお、通常、能力開発目標「~~ができるようになる」という目標は設定しません。
あくまでも、業務に限定します。必要であれば、別に記入欄を設けると良いでしょう。