34.退職勧奨面接の留意点 | 人事評価のQ&A

34.退職勧奨面接の留意点

 「人員削減の手順」の件ではお世話になりました。その中に退職勧奨面接というのがありますが、具体的にどのような内容になるのでしょうか?ポイントだけでも教えてください。


 簡単にポイントだけをお知らせします。あまり強引にならないように注意してください。


1 希望退職対象者の区分を行う。通常ABCの3ランクに分ける。

 A 今後も会社にぜひ残ってほしい人。
 B 会社には残れるが、他の社員と代替も可能な人(辞めてもらってもよい)
 C 会社には残ってもらいたくない人。ぜひ辞めて欲しい社員


2 退職に希望退職説明の面接を行う
 A 希望退職の説明のみ行う(早期退職しないよう説得する)。通常1回のみ。引き留めのために追加することあり。
 B 希望退職の説明を行い、自由意志で考えてほしいと付け加える。
 C 希望退職の説明を行い、自由意志であると言いつつ、本人のために制度の利用を勧める。2回目、3回目と繰り返す。


3 退職勧奨の面接の注意点(Cの場合)
 ・ 最後は本人の意思で「退職届」を書いてもらう
 ・ 長時間拘束しない、食事時間、休憩時間もとらずに続けない。
 ・ 業務を外して雑用ばかりさせない。
 ・ 「やめろ」「君は会社にとって不用だ」「無駄飯喰わせる余裕はない」など強権的言動はとらない。
 ・ いわゆる「肩たたき」という行為は、それ自体が「脅迫」や「強要」に至らない限り、法律上問題になることはない。


しかしながら、この行為を行うに当たっては、あくまでも対象となっている社員のプライドや感情を損なわないように、「きめ細かく」配慮し、その社員の「納得」を得たうえで、「心情」面からアプローチすることが重要である。