仕事のバイブルはどこの世界でも存在します。
私の経験値のひとつバーテンダーのバイブルとも言われている書籍をご存知でしょうか。
この本は英ロンドンにある『サヴォイホテル』チーフバーテンダーであった、ハリー・クラドックによって1930年に編纂されたカクテルのレシピに関する書籍です。
不肖私も若かりし頃にはロンドンの本屋で買ってサボイのバーテンダーと話し読みながらカクテルを飲みました。
その中に書き残してあるレシピは古典的ですが、それは作成された年代の時空も封印されたものとして重宝され今夜もどこかで誰かが参考にして作っているのです。
レシピとは!
現世においてそれを紐解き忠実に作成することが出来るように残された文献であり、同時に作製された時代の背景をも蘇らせることが出来るもの。
音楽で言えば楽譜もまた同じであり指揮者の解釈によって楽団の音テンポが変わり面白いものである。
どちらも出来た年代の『空気も一緒に冷凍』してある貴重品というわけですね。
しかし、この冷凍されている歴史物は気難しく誰も彼もが簡単に解凍出来る訳ではありません。
何故ならば、正しく解凍しなければ味の再現どころか、その価値は無く意味を成さなくなってしまうからです。
これら古典的レシピを正しく解凍していけるのは、料理はシェフ、そしてお酒はバーテンダーな訳🍸
ちなみに「バーテンさん」と呼ぶのは大変失礼な呼び方にあたる、ここはひとつ『バーテンダー』の呼称で話しかけて下さい。
優しさの語源も含んだ「バーテンダー」に敬意を表すると共に、蘊蓄を聞き語りながら飲むのもダンディズムです!
さてと解凍ができ準備万端!
今宵も乾杯🍹
JunJism.
雄鶏の尻尾🐓 = Cock tail.