自分の好きなミュージシャンの新作はなんとなく古い友達からの手紙って感じがします。

何年か置きに無事を伝えてくれる、そして自分もなんとか生きてる・・・・・改めて自分の位置の確認する。

そんなミュージシャンが自分には2人います。

アメリカのトム・ウエィツ、イギリスのグラハム・パーカーです。

どちらもあまり売れてはいませんが自分が10代の頃から変わらぬスタンスで歌い続けてくれてます。


ブルース・スプリングスティーン・・・・彼も27年前はそんな一人でした

と言うより、そんな感じに思えた最初の人でした。

最後に彼にもらった手紙は「リバー」という2枚組のアルバムでした。



このアルバムは全米で200万枚売れたと言われてます。

これまではライブの凄さと存在感は圧倒的だったのですがやっとそれにヒットが追いついたって言われました。

この頃のスプリングスティーンはロック雑誌に書かれない事はない、まさに時の人でした。

彼は作るロックの世界は歌の主人公達が成長していくといった独特なものでした。

3枚目の出世作「明日なき暴走」では主人公達は小さな町で藻掻き、そこからなんとか抜けだそうとしていました。

それが5枚目の「リバー」の主人公達はまたその町で暮らし、打ちのめされながら・・・・・・それでも生きていこうとする強さが感じられました。

この彼のロックの世界に自分はすっかりはまってました。

何気ない言葉が彼の歌になると宝石のように輝き始めるのです。

歌の一つ一つが1本の映画のような存在感、それに何よりも今のスピードが流れていました。

でもここまでした・・・・・・自分が付いて行けたのは。

彼が駄目になったのではありません。


「リバー」から4年後の出たアルバム「ボーン・イン・ザ・U・S・A」
全米で1200万枚売れた大ヒットアルバムです。

でもここで歌われた歌は自分の歌には感じられなくなっていたのです。


ここまで偉そうに書いてますがこれは後から思ったことです。

実際には気が付きませんでした。

タイトル曲「ボーン・イン・ザ・U・S・A」にはは少し引きましたが何曲は「リバー」の続編みたいのもあったし。


続く