娘と二人、スコットランドはエディンバラへのプチ旅行。
故エリザベス女王は1世 or 2世❓in Scotland | アールグレイを毎日。 (ameblo.jp)
に関連して、もうひとつ♪
エディンバラの中世時代の建物や雰囲気が色濃く残るロイヤル・マイルは、エディンバラ城とホリールード・ハウス宮殿をつなぐ古い道です。
今回は一方の端にあるホリールード宮殿に、スコットランド女王メアリー(通称メアリー クィーン・オブ・スコッツ)の痕跡を尋ねて参りました。
ホリールード・ハウス宮殿は、国王チャールズ3世の現役のオフィシャル・レジデンスなので、内部の撮影は出来ませんが、メアリー クィーン・オブ・スコッツがかつてここに暮らしていたという歴史を感じながら、この部屋でちょっぴり長めに過ごしました
メアリー クィーン・オブ・スコッツの居室 ホリールード・ハウス宮殿のサイトより
とても美人だったといわれるメアリー クィーン・オブ・スコッツ
ホリールード・ハウス宮殿のサイトより
この部屋は、女王の居室であっただけでなく、凄惨な殺人事件が起こった場所でもあります。
女王と侍女たち、そしてお気に入りのイタリア人の男性私設秘書リッツィオ(映画ではゲイに描かれている)が寝室横の部屋(上の写真で入口が見えます。)で食事をしているときに、彼女の夫ら数人が部屋に押し入り、この男性を殺害したのです。嫉妬が原因だと言われています。
メアリーと夫のダーンリー卿 Wiki COmmonsより
合計56か所もメッタ刺しにされたうえ、遺体は居室の外に引きずられ、見せしめのためにそこに放置されました。その時に大量に出た血痕の跡が今も消えずに残っています。
私もその場所を確認し、血痕が床に染みて残っているのを見ました。
ところが、残念ながらどう見てもその部屋の床材は新しく、血痕も鮮やかだったので、恐らく床を上張りしていて、現在は演出が施されているのだと思います。
以前テレビで見た時には、本当に古い暗い床でしたから。
さて、この夫、女王の夫としてはふさわしくない人物として大変不人気でしたが、彼もそののち殺害されてしまいます。その首謀者と疑われる人物は女王の超側近でした。
しかも、その人物とメアリーが直後に不可解な結婚をしたため、容疑を掛けられた二人は、離れ離れに逃げることにしました。
その時メアリーが自身の身の安全と保護を求めたのが、イングランドのいとこの女王エリザベス(1世)でした。
エリザベス1世 Wiki Commonsより
メアリーは国境を越え、イングランド内の城で、エリザベスの保護・監視のもと10年以上暮らしました。言わば、幽閉です。
しかし、プロテスタントの国イングランドに幽閉されたカソリック教徒のメアリーはやがてマーター(殉教者)化し、カソリック信者の人気を集め始めるようになります。
当時、宗教の違いは大問題で、教会も支援し、戦争に発展するほどです。
イングランド内の隠れたカソリック教徒たちが、エリザベスを暗殺し、カソリックのメアリーをイングランドの女王に挿げ替え、イングランドを再びカソリックの国にしようと画策していました。
メアリーはその計画に乗り、エリザベス暗殺にGOサインを出した証拠をエリザベスのスパイに抑えられ、処刑(斬首刑)されてしまったのです。
この話(歴史)は本当にドラマチック。
故エリザベス女王は1世 or 2世❓in Scotland | アールグレイを毎日。 (ameblo.jp)
でも一度ご紹介しましたが、この暗殺計画は、
ケイト・ブランシェット主演の映画「エリザベス~ザ・ゴールデン・エイジ」や、
シアーシャ・ローナン・マーゴット・ロビーW主演の「メアリー クィーン・オブ・スコッツ」などで映画化されていますので、是非ご覧になってみてくださいね
とっても面白いです
この!?あの!?メアリー クィーン・オブ・スコッツがかつて暮らしていた部屋に足を踏み入れることができて、今回は本当に満足でした。
エディンバラ城とホリールード宮殿を訪れたことで、イングランドとスコットランドの間を交差する歴史の一端をこの目で確認することができました。
Happy
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