インドの暦では、1月から2月の新月から5日目に、春の祭りをします。ヴァサンタ・パンチャミーと言い、弁財天=サラスワティー女神をお祭りします。祭はプージャと言われ、インドの伝統的な様式で行われます。今年は2月の14日でしたが、日曜日にインド人コミュニティで開かれたので参加しました。その時の様子です。
サラスワティー(サラスヴァティーSarasvatī)女神は、学問と芸術を司ります。インドは多神教で、日本の八百万の神々と同じように、山や川、水や火を神様として祭ります。
サラスワティー女神は、水の神でもあり、水の神であることから人間では舌に関係して、弁舌や知識などに関連づけられています。この春の良き日に、子供達は勉強が進みますようにと願います。
学問ノススメよろしく
ホワイトボードに初めて
聖音「ॐ」を書く子供
日本は八百万神ですが、インドは33億の神々がいると言われていて……とにかくたくさん神様がいる!ということですね。サラスヴァティー女神は日本に伝わり、神様として水辺のいたるところに祀られています。
プージャは、サラスヴァティー女神の像に、魂を呼び込むことから始まり、女神を讃えるマントラを唱えたり、花を捧げたり(神様はお花が大好きなんですと)(ちなみにシヴァ神はお花は好まないのでトゥルシーという植物の葉などを捧げます)
そのほかにも日本の護摩焚きにそっくりな方法で行われます。
捧げられる供物は、ガンジスの水やヨーグルト、蜂蜜、その他にも器に入った様々なものを供物にします。この辺りは護摩焚きの供物とそっくりです。
お皿に並べられた
蜂蜜やヨーグルトやギーなどなど
日本の護摩焚きの様子
お皿が並べてありますが
供物に捧げるものです
インドの祭りはプージャと呼ばれるものと、ホーマーと呼ばれるものがありますが、護摩はホーマーと言われる方で、火に供物を投げ入れます。火は神々の口で、火に供物を投げ入れることで神様のもとに届きます。
プージャは、神像に魂を入れた後、沐浴してさし上げたり着物を着せたりアクセサリーを付けたりお花で飾ります。
新しいヴァストゥ(服)を
身につけてもらい
プシュパン(花束)で
飾られた女神
これはアーラティと言って、灯火を神像に近づけて、神の姿を照らします。それは、知識という「灯火」で神(→最深にあるアートマー)を観る、という意味があります。
小さな子供が手にココナッツの実を持って、女神に捧げます。プージャではココナッツは硬い殻を持った自我に例えられて、儀式の最後にはこのココナッツを割ります。自我を神に捧げて、悟りに至りたいという願いを込めて。
写真が下手なので、ココナナッツがよく見えない。。。
プージャの最後には、捧げられた供物のお下がりを皆でいただきます。私は、甘いお菓子と果物をいただきました。インドのお菓子って本当に甘々なんです~
神様というのは皆それぞれ自分の乗り物がいて(バーハナと言います)サラスヴァティー女神のバーハナは白鳥です。なので、女神は純白を好みます。
仏教を通じて、インドの文化は日本にたくさん入ってきています。それをしみじみと感じさせてくれるプージャでした。
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