このデザイン画は、江戸時代(延宝二年)に発刊された着物デザイン帳です。

 

  

 

大胆な構図は庶民文化が花開いていたことを表しています。
いわゆる寛文小袖と呼ばれるものです。
寛文小袖はアシンメトリーで動的なコンポジションが特徴です。

 


また当時はお引きずり(おはしょりを取らない)で着ていたので、図柄は上半身を中心に描かれました。
この浮世絵のように当時は重ね着も一般的だったようです。

当時の庶民が大胆な柄を競い合っていたことが伺えます。

 

 

勇気ある方は是非こんな着方にチャレンジしてみてください(笑)
当然、こんな着物は呉服店にはありませんので、デザインはお任せください。

 

 

 

因みに、この雛型帳が発刊される前年の延宝元年に、三井高利が越後屋呉服店(現、三越百貨店)を開業しています。

 

 

 

成願 義夫