『伝承の力』
古より、物事の上達は『守→破→離』の段階を経ずしてあり得ないとされています。
守・・・基本の型を学ぶ。
破・・・基本を元に応用する。
離・・・基本から離れ、創造する。



さて、この三点の風神雷神屏風図の一番上は俵屋宗達が1624年に描いたものです。
そして、次はその86年後に宗達の絵を手本として尾形光琳が描いたものです。更にその111年後に今度は酒井抱一が尾形光琳の作を模写しています。

後に天才と言われた絵師達であっても、先人の優れた作品を私淑として模写を行い『型』を学んでいます。

余談ですが、『龍』は一流の画家が描けば誰が見ても『龍』に見えます。
しかし、この世に本物の龍を見た人は誰一人いないはずです。
けれども、多くの人は龍を知っています。
これは不思議ですね。

これ、すなわち『伝承の力』です。

 

伝承の力をデザインに活かす会社 (株)京都デザインファクトリー