『源氏香』は誰がデザインしたのでしょうか?

源氏香之図のデザインがあまりにもよくできているので、以前からとても気になっていました。
いろんな文献を調べましたが、作者は不詳です。

 

 

源氏香は、江戸時代初期、当代文化の指導者後水尾(ごみずのお)天皇の文学愛好の精神と香との結合から生まれた組香(二種以上の香を焚いて香の異同を判別するもの)の一種だと言われています。
源氏香とは文字通り香道から来た言葉で、数や名前は源氏物語に由来しています。
「源氏物語」は54帖あり、そのうち最初の「桐壺」と最後の夢の「浮橋」を除いて、「源氏香之図」は52通りとされていますが、数学的に52通以上の組み合わせは、本当にないのだろうか?これも気になるところでした。

香道に精通されていなくても、文様としての源氏香は着物の柄や様々な物に図柄として描かれ、皆様も一度は目にした事があると思いますが、その由来や種類までご存知の方は多くはないと思います。
一つ一つに吉凶や時節までも表す意味があると言われ、デザインとしてみても一定の法則を保ち、実に美しく面白い形と言えます。