ミュージカル作品の深堀解説をしている、YouTubeチャンネル「ミュージカル探偵社」

こちら、新作をアップしております👇

 

▲こんなところにも、メロディーの伏線が!!

 

 

『レ・ミゼラブル』の解説動画も、気がつけば、かなりの本数になりました。

そんな中で、今回は「有名ではないけれど、とっても重要なナンバー」にフォーカスしています。

 

そして、次回予告……。

取り上げるのは、前半・娼婦たちのナンバー「ラブリィ・レディ」と、後半・バリケードで死んでいった学生を女性たちが弔う歌

この2曲、メロディーが同じなんですね。

まずは、その謎解きの回にしようと思っているのですが。

実はそこから、超〜壮大な『レミゼ』考察へと発展する予定です!!

 

これまでになく壮大なので、2話構成になる予定。

きっと、驚きと感動を味わっていただける内容になると思いますので、お楽しみに!!

 

 

 

さて。

実は「ミュージカル探偵社」とは別チャンネルで、俳優の演技について語る「演技向上チャンネル」なるものもやってます。

メインは、俳優さんや演技に興味がある方向けの "演技法""演技のお悩み解消" といった内容なのですけれど。

 

▲俳優の方も、俳優を目指す方も、もちろんそうでない方も、演技にご興味あれば、ぜひご覧くださいね!!

 

 

今回アップしたこの動画で、ちょっと面白い "実験" をしています。

 

演劇学校や養成所で、まず習うこと。

「役について、たくさん想像しなさい」

 

この言葉自体が間違っているというわけではないのですが。

実は、一番重要なのは「どう想像するか?」ということ。

 

誤った想像の働かせ方をしてしまうと、どんどん演技がやりづらくなるのです。

 

「役の生い立ちを考えろ」

「どんな風に演じるかも、ちゃんと考えろ」

 

それを鵜呑みにして、そのままやってしまうと、もぅ、演じていても何をやったらいいのか分からなくなってしまうんですね。

それを、ある実験を用いて、視聴者の皆様にも体感していただこうという動画です!!

 

ぜひ、この実験。

一緒にやってみてください。

 

▲これを知らないと、舞台の上で、カメラの前で、こんなになります……。

 

 

 

……「どう想像するか?」

そのヒントは、役のことをただただいっぱい考えて、箇条書きにしていくのではなく。

役についてのたくさんの情報を、シンプルな「1つ」に収束させていくような方向で想像を働かせることです。

 

 

人間の脳は、ちょっとでも複雑な命令が下ると、途端にフリーズする。

意外にも、スペックの小さなパソコンと同じことが起こるのです。

 

が、シンプルな命令については、ものすごい能力を発揮して。

いかようにも複雑な結果を導き出すことができる。

 

 

これを演技に当てはめてお話しすると…

たくさん役の状況やプランを用意して、複雑に作りすぎた役は、演じている時はもはやフリーズ状態に陥る。

が、シンプルにまとめ上げた役は、その演技が縦横無尽に弾け出す。

 

 

▲シンプルにさえいられれば、演技は、感情は、花火のように自由に弾け出す!!

……早く花火大会が復活してほしいです(涙)

 

 

 

そして。

この法則をうまく使っているのが、昨年の日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞した、草彅剛さんだと思います。

 

「ミッドナイトスワン」や、現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の徳川慶喜役では、役やシーンを非常にシンプルに捉えることで、心が自由かつ複雑に動き出し、結果、自然でありながら胸を打つ演技が生み出される……。

※あくまでも、個人的な見解です。

 

 

<関連記事>

右 【よくある質問】演技の勉強に役立つ、オススメの映画は??

 

 

草彅さんは「ミッドナイトスワン」のインタビューで、

「『自分を認める、許す』ということがテーマだ」というようなことをおっしゃっていました。

 

草彅さん演じる "凪沙"(なぎさ) という役について、やたらめったらに風呂敷を広げまくるような作り方をせず。

「自分を認める、許す物語」として役を「1つのテーマ」に絞り込んだ。

凪沙の一挙手一投足、取り巻く状況、一つ一つの言葉のすべてが、その「1つ」に向かっている。

 

そうやって、たった「1つ」の……役の根底を流れる「1つ」のテーマだけを手がかりに演じた結果、あの素晴らしい演技が生まれたのだと、あくまでも個人的な意見ではありますが、僕はそう分析しています。

(演技の勉強をされている方は……この方法は、スタニスラフスキー・システムでいうところの ”超目標" という理論です。)

 

 

また、あるインタビューでも、

「自分が出演していないシーンは、台本を読まない。なぜなら、自分がいないシーンで起こっている出来事は、その役自身も知らないはずだから。」

とお話しされていたとか。

 

本当に「全然読まない」のかどうかは分かりませんが……

でも、あんまり読んでないことは事実なんだと思います。

 

つまり。

そうすることで、結果的に役作りのための情報を減らすことができ、自由な演技ができる……ということ。

 

 

 

草彅さん、「僕は俳優じゃないんで〜」なんて、YouTubeなんかでもおっしゃってましたけど。

 

いえいえ。

そこから繰り出される演技は、明らかに世界レベルの演技です。

ブラヴォー!!

 

 

 

 

 

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