グラシネ。

 

 

1985年、三部族からなる、古より続いている都市国家カンサール。大領主ラージャ・マンナルは元首である父が亡くなったあと、ルールを破り、シャウリンカ族を滅亡させ、自身が元首となった。ラージャ・マンナルの次男坊ヴァラダが異母兄にいじめられているのを知ったデーヴァは身体を張ってヴァラダの鼻輪を取り返してやる。恩義を感じたヴァラダはデーヴァと彼の母が窮地に陥った際、自分の領地を差し出して助け、この地には戻らないよう約束させる。

 

 

2017年、アメリカからインドに帰国したアディヤ。ラージャ・マンナルの長女の命令により手下に空港で拉致される。だが横槍が入り、彼女はアッサム州に連れて来られ、学校の英語教師として雇われる。父クリシュナカーントとともに命を狙われるアディヤは図体はデカいがボンクラな男に出会う。彼はデーヴァと呼ばれ、子供たちに好かれていた。生徒からヒトラーと恐れられる校長の息子で、彼女から暴力を禁じられ、帰宅時間を決められていた。インドを出国しようとするアディヤはデーヴァの過去を聞く。

 

 

2010年、元首ラージャ・マンナルは、不祥事のため小領主に格下げし、疎遠にしていた息子ヴァラダを大領主にすると宣言し、国を留守にする。元首不在で部族間、領主間で抗争が勃発し、休戦期間が設けられる。小領主の地位に甘んじていたヴァラダはデーヴァを呼び寄せる。ガニヤル族の大領主の息子ヴィシュヌの横暴に耐えかね、ヴァラダが目を瞑っている間にデーヴァはヴィシュヌとその部下を惨殺し、ヴァラダとデーヴァはともに囚われる。

 

 

領主たちが見守る中でヴィシュヌの父ナラングに裁かれるふたりだったが、ナラングがヴァラダに触れた途端、デーヴァはナラングの手を切り落とし、その首を刎ねる。休戦協定がリミットとなり、投票が行われ、ラージャ・マンナルが帰国する。最後の一票をヴァラダが投じ、結果、休戦協定は破られ抗争が再開される。マンナルが滅ぼしたはずのシャウリンカ族の残党が一大勢力となり、その姿を表す。デーヴァはシャウリンカ族の生き残りであることが発覚する。サラール2に続く。

 

 

鬼のように面白かったが、続きものだった。3時間濃すぎたのに終わらなかった。IMDbで評価が低いのは監督のデビュー作のリメイクであることが原因なのかなー。私はそれを観ていないので、素直に楽しめた。KGFの監督なので秘密都市とか鉱業や違法取引で成り立ってるとか設定が似ている。あと語り部が歴史を振り返るのも同じ。なんだけど、サラールの方がニヤニヤする。

 

 

領主とか元首とかって、ジョン・ウィックみたいだよね。異母兄弟の確執…出た出たバーフバリって思ったけど、ヴァラダが呼べば駆けつけるとかヴァラダに触ったら殺すとかヴァラダに膝枕してあげるとか…デーヴァあなたヴァラダの彼氏ですかw

 

 

相変わらず十頭身で温厚なイメージのプラバースさんだけに、殺戮しまくったあと、ごめんねってヴァラダに謝るの笑う。ヴァラダ弱いんかと思ってたらそうでもなくて、共闘してけっこう強くて私得でしかなかった。あとね、被害にあってた女性たちだけが暮らす村ね、顔の刺青みたいなやつとお揃いの赤い衣装ね、あれ「パドマーワト」を思い出したんたけど、彼女らがデーヴァを応援して歌みたいな掛け声かけるみたいなシーン、良かったな(デーヴァの神話的なポーズがここで出ます↓)。

 

 

そこのトラックのビートがカッコ良くって、ウッハーってなった。そういやダンスシーンはなくて、夥しくひとが死んだりクビチョンパしたり手足が吹っ飛んだりするので、残酷描写が嫌いなひとやバイオレンスがダメな人は観れないな。そしてジャガパティさんの件。

 

 

存在感半端なかった。帰ってくるシーンとかまさに王の凱旋のはずがアイドルでしかなかったw かっこよすぎだろw 領主たちも惚れ惚れしてたじゃんw 結局、本作も貴種流離譚ではあるのだが、引っ張るよねー、仇同士のボクタチ、いったいどーなるのー。ウッヒッヒッ。監督さー、NTRJr.の新作とかが控えてるんだと思うけど、KGF3はともかくとしてできれば早くサラール2、お願いしたいが、どうなんだろう。サラール予告。

 

 

プラバースさんのコメントと冒頭映像もあったので貼り付けておきます。