イオンシネマ。

 

 

シーザーが死んでから300年後、アピスはそれぞれ村落をつくって生活していた。イーグル族のノアはひとりの人間の女性に出会う。ノアが彼女を追っていた間に、村は猿たちに襲われ、仲間たちが拉致されてしまう。戦いで父を失ったノアは、拉致された村民たちを探しに行く。途中でオランウータンのラカと出会い、人間の女性に再会。話すことのできない彼女にノヴァと名前を付ける。ノヴァは追われており、プロキシマスの部下に襲われる。ノアとノヴァが連れて行かれたプロキシマスの独裁王国では、大きな扉を開けようと猿たちが働かされていた。

 

 

なんか普通かな。対象年齢がグッと下がった感じ。エグいシーンは減り、軽くて中庸な演出。メイズランナーの監督だからかな〜。

 

 

前の三作には強烈なキャラクターの人間が出てきてそれが善人でも悪役でも印象に残ったのだが、今作はノヴァがそれにあたるのだろうけど、彼女が薄すぎてノアが引き立たない。ウィリアムHメイシーも出てくるんだけど、彼も薄い。

 

 

猿で言えば、ノアが主人公で彼の成長物語なんだろうけど彼も薄い。ラカはモーリスを意識したんだろうけど、何しろうるさい。よく喋る。プロキシマスと猿たちのコール&レスポンスもそうなんだけど、人間と猿の違いが無くなってきていて、このシリーズの意味ってなる。

 

 

なにより結局ノヴァが喋れるってなって正直「は?」ってなった。意味がわからなすぎる。「話せる」「話せない」はこのシリーズにとっては重要なことだったのではなかろうか。

 

 

シーザーにとってコバの存在がジワジワと効いてくる前三作に対し、プロキシマスのキャラ立ちが弱すぎてノアの魅力が伝わってこない。故にノアたちが彼を殺してもあまり映画的カタルシスを得られない。

 

 

猿たちのもふもふ感とか動きの速さを伝えきれてるところなどはすごく良いのだがね〜。続きがありそうだから、人間も猿ももっと濃ゆく描いてくれればなぁと思う。辛口レビューですいません。すげー楽しみにしてたんだけど。申し訳ないですね、他のかたの絶賛レビューをお読みになってくださいね。