アマプラ。

 

 

自宅のバスルームでエドガーは妻メイロンに救命措置を施しているが、死んでしまう。間をおかず自身も絶命する。次に目が覚めるとエドガーは時間を遡っており、メイロンと車の中で口論をしている。妻の連子ゴーガンに厳しく当たったため、ゴーガンは家を出て行ってしまう。メイロンの作ったスープを飲んだエドガーは気分が悪くなり…。

 

 

2014年のカナダの作品。偶然見つけたスリラー。仕事で疲れていて途中寝落ちして諦めて早々に就寝。面白かったので翌日もう一度見直した。

 

 

自分勝手でうだつの上がらない男エドガー。若く美しいアジア系の妻メイロンと彼女の連れ子ゴーガンとの関係はうまくいっていない。妻を愛するあまり、疑心暗鬼になり、彼女を過失で殺してしまう。二度ほど死んで目覚めたエドガーは、見知らぬ建物にいて強制的にグループセラピーに参加させられる。それは理由はともあれ殺した罪を背負う者たちの集まりだった。

 

 

スリラーと紹介されているが怖くなくて、タイムリープモノだな。ふとしたきっかけで妻が死んだ日に戻るエドガーが、その度にその日に起こったことをさまざまな角度から体験することになる。いっぽう、グループセッションで親しくなった子殺し、親殺し、自死の三人との関わり合いで、被害的で自己中心的なエドガーがほんの少しだけ成長する話ともとれる。

 

 

知っている役者はまったく出てこないし、監督も存じ上げない。絵的にもぽっちゃり系おっさんが右往左往するだけのつまらなさ。でも脚本がご都合主義ながらうまくいっていて、ちょっとアレなラストだが決してイヤミスではない。

 

 

あえていうなら地味なシッチェス系かな。けっこう深いセリフがあったり、マルコビッチの穴的な要素もあったり。尺も短いし、タダだしねちょっと面白かったのでご報告。