アマプラ。

 

 

西暦120年、帝政ローマの支配下にあったブリテン島。第九軍団は北部に赴いたが5000名の兵士は戻らず、前後してハドリアヌスの長城が築かれた。第九軍団に属していた父の思い出を胸にマーカスは600名大隊の隊長としてブリテン島に赴任する。負傷したため名誉除隊となったマーカスは奴隷エスカを伴い、再度ブリテン北辺へと旅立つ。

 

 

原作であるローズマリー・サトクリフの「第九軍団のワシ」はブリテン島の歴史を踏まえたティーン向けの冒険譚。映画のほうは暗くて地味なアクション時代劇となっている。小説のほうはマーカスと女性のちょこっとラブ的なものもあったようだが、映画では女っ気がない。

 

 

基本、マーカスの父(と黄金のワシ)を訪ねて三千里なのだが、反目していたマーカスとエスカの主従を超えた友情モノとしても楽しめる。エスカは元はブリガンテス族の族長の息子という設定。道中、主従の立場が逆転するシーンもあり面白い。

 

 

剣と盾を用いた戦闘シーンもあるし、行き過ぎた男同士の友情をたまに摂取すると元気が出る。配役がチャニング・テイタムとジェイミー・ベルなら尚更である。

 

 

他にもマーカスの叔父貴にドナルド・サザーランド、林野で出会う第九軍団の元兵士にロン毛のマークス・トロング、マーカスとエスカを追うアザラシ族の男に厚塗りタハール・ラヒム…と豪華で抜かりない。いや〜、時代劇、やめられませんな〜。