
2010年に起こった史上最大級の被害を出したメキシコ湾油田流出事件を元にした作品。

妻(ケイト・ハドソン)と娘と暮らしているマイク(マーク・ウォールバーグ)は家族の元を離れ、三週間の予定で石油プラットフォーム・ディープウォーターホライズンに向かう。

そこではBP社が掘削作業の遅れを取り戻そうと躍起になっていた。予定はすでに大幅にオーバー。マイクたちが到着すると、ちょうどBP社がスケジュールを早め、コストダウンのためにセメント試験のためのスタッフを帰したところだった。現場の責任者であるジミー(カート・ラッセル)は怒りながらも予定通り負荷試験を行うが結果は芳しくない。


BP社幹部のドナルド(ジョン・マルコビッチ)は別のテストを行い、機器の故障だと結論付ける。ジョンは反論できないまま、泥水除去作業の指示を出し、作業が行われることになったが、結果泥水とガスが溢れ出し…(↓ イケメンがいると思ったら「メイズランナー」のディランくんでした)。

今そこにある危機的状況がずっと続くので観終わったあとは魂が抜けた。二時間の尺だが全く長く感じられなかった。冒頭で油田の原理をイントロで娘とマイクの会話で分かりやすく説明。よく振ったコーラの缶に棒を突き刺す。忘れた頃に突然コーラが天井近くまで噴き出すことに…。いろんなプラットフォームがあるようだけど、DWHは海の上に浮いているタイプのようでジミーの指示で操舵士(ジーナ・ロドリゲス)が位置を維持していた。

だから当たり前だけどDWHの周囲は海しかないんで油やガスが漏れて爆発すれば結果は火をみるより明らか。システムがきちんと稼働していれば儲けは莫大なのだろうけど博打みたいなもんだよね。ほんと怖いんでもしもシェールガスのほうが安全で安く採掘できばそっちの方にすればいいのにねー。11人の作業員が亡くなったわけだし、311のときもだけど、エネルギー問題について否応無く考えさせられたし、2.3兆円払っても潰れないBP社ってどんだけ儲かってんの? とは思った。マークとピーター・バーグ監督のタッグといえば大大大好きな大傑作「ローンサバイバー」があるけど(≧∇≦)、今作も負けず劣らずの迫力ある作品でした。映画館で観れて良かった。