ここに「彼」が現れる!(再掲) | 太陽の船に乗る

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ボブディラン :ハリケーン

 

 

「アブラハムよ」
「はい」と彼が答えると、神は言った。
「お前の息子、お前が可愛がっているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行け。その地の、わたしが示す山の上で、彼を燔祭の犠牲として捧げよ」

アブラハムは翌朝早く起きて、ロバに鞍をおいた。そして、燔祭の薪を割り、2人の若い者と息子イサクを連れ、神に示された所をさして旅立った。3日目になって、アブラハムが目をあげると、はるかにその所が見えた。
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やがて、神に示された所に着いた。アブラハムはそこに祭壇を築いた。

「この山でヤハウェ現る」と言う。


         (旧約聖書『創世記』22の2〜18より)

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〈*2020年、ロボットによるガンの摘出手術、そして退院後の一定期間が経過してのちの、自分としての実感です〉:再掲

 今まで歩いて来た道は、すべてここに至るためだった、ということに尽きる。ここが神の示された所であり、ここが人生を完成させる場である。この世にあってのさまざまな経験は、この場を目指して進むためだったと、今こそわかる。

 わたしたちは、自分で何かをこの世で完成するのではない。この世でどんな仕事を完成するかが問題ではない。「神と共にある道」を完全に生き切ることが目的である。それが、地上を生きる目的である。ここにおいて、わたしたちは神のすべてを獲得する。

 この場に来たら、わたしたちも祭壇を築こう。わたしもここに神殿を建てよう。神が存在する目印を!

 

 

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 『東大教授、若年性アルツハイマーになる』(若井克子著)に掲載されているご家族皆さんの最後の写真を見て、若井晋(すすむ)氏の顔に高橋三郎先生の面影がまざまざと映し出されているのに驚きました。ここには、まさしく高橋師がおられ、キリストがおいでになると感じられます。実際のイエス・キリストは、きっとこのような顔をされていたに違いない。かつてわたしがキリストの気配を感じ、ハッとして横を向いたときに、そこには高橋師がおいでになったのでした。この写真の若井晋さんの表情からは、まさしくその時の高橋師と同じ匂いが伝わってきて、非常に驚きました。

 

 若井克子さんは高橋先生のお弟子さんであり、若井医師は高橋先生を最後まで看取られた方のひとりでした。

 

(若井晋・克子ご夫妻)

 

*ネットより;

若井晋(わかい・すすむ)さん〈写真右〉
群馬県生まれ。東京大学医学部卒業後、内科勤務ののち、脳外科医を専門に。台湾や国内の病院で脳外科医、脳外科講師を務め、東京大学の教授に着任。2008年に自身がアルツハイマー病であることを公表。2021年2月10日に逝去。享年74。

 

若井克子(わかい・かつこ)さん〈写真左〉
香川県生まれ。日本女子大学在学中にキリスト教に入信。卒業後は徳島県の県立高校などで家庭科教諭を務め、1974年、勤務医だった若井晋と結婚する。99年に夫が東京大学の教授に着任するが、若年性アルツハイマー病とそれにともなう体調不良により、2006年に早期退職。以降は、認知症の当事者とその家族として各地で公演活動を行いながら、2021年に夫が永眠するまでサポートを続けた。 

 

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(ここは。再掲ではありません)

 

 ここへ来て、コロナに感染してしまいました。高熱が継続し、金曜・土曜とうめくというよりも叫ぶほどの全身の激痛と高熱に襲われ、緊急治療を受けてきました。

 確かにコロナはもう怖くないと、軽視した気持ちになっていて、最近は注意を怠っていましたが、感染してみると、わたしの場合はこれほどの激痛にみまわわれるとは、想像もしませんでした。火曜日に、急用のために疲れた体を引きずって、しかもマスクもせずに人が混み合う区役所へ行ったのが原因だったようです。感染が表面化するのには、数日かかるようです。幸いなことに、感染はわたし1人だけですみました。なんとか今日の段階で、小康を取り戻しつつあります。