ここ数年、娘の塾や部活の送迎で私の休日に車を使用するため、星空観測の遠征がかなり滞っている。光害バリバリの自宅から観測できる星に望遠鏡を向けるのみである。夜空にはイベントがたくさんあるので、それでも随分と楽しめるのだが、私が自宅から見るもので最も美しいと思うのは「月」である。
月は欠けているのが最上である。月の凹凸が作り出す影は、何度見ても飽きることはない。テオフィルスというクレーターが最も好きで、月齢が7辺りに観測しやすくなる。多分わたし以外にもこのクレーターを好きな人がいそうな、そんな魅力的なクレーターだ。
で、それを撮ろうと思い立った。天体望遠鏡はビクセンR114Mがあるが、この望遠鏡は市販されておらず、ビクセンの通販サイトで購入した。今は販売していないようである。だから情報がすくなく、どのようにカメラと接続するのか細かいことが分からない。ビクセンに問い合わせた。
ようは、カメラのマウントにつけるアダプターと、それを望遠鏡につなげるアダプターと、2つのアダプターを購入する必要があるあるとのこと。カメラ側のアダプターは望遠鏡のタイプに左右されないが、望遠鏡の接眼部の形状が望遠鏡のタイプによって異なるため、それに合った固有のアダプターを準備する必要があるようだ。
そして、撮影方法の種類としては、これらのアダプターを介して望遠鏡とカメラとをつなげるため、直焦点撮影と呼ばれる。
カメラ側のアダプター Tリング
Tリング カメラのマウント側。
Tリング 望遠鏡のアダプター側。
Tリング ネジを外して分解するとまた別の役割も。
望遠鏡側アダプター
36.4→42T変換AD
変換AD これまた分解できる。
Tリングと変換ADを接続。
左が望遠鏡側、右がカメラ側。
Tリングと変換ADを接続。別角度で。
左が望遠鏡側、右がカメラ側。
今は下弦の月なので観測が真夜中以降になるので少し大変だから、10日後ぐらいに観測の機会がやってくる。それまでM42オリオン大星雲で撮影の練習をしよう。レリーズも準備しなきゃ。
なお、さらに別のアダプターを装着し、接眼レンズを介した「リレーレンズ」撮影が可能だが、これについてはいずれまた。