乱人君はTAKAを不思議そうに見た。
こんなに有名になってもTAKAの女のチョイスは昔と同じで狭かった。
「違う人と結婚やりなおすのも手だよ。」
乱人君があきれたように言った。
「やりなおすのかー。めんどうくさいなぁ。」
TAKAが言った。
乱人君はもう何も言わないようにしたが
ついつい
「しんちゃん、悪そうにしていたよ。」
と言ってしまった。
TAKAが悲しそうに笑った。
「真帆がしんちゃんに興味を示すとは意外だったなぁ。」
TAKAがふざけた口調で言った。
乱人君は「いや、いや、真帆さんは予測不可能だから。」と言った。
「そうだよなぁ。女房の身持ちが悪くて、警察には捕まるし、多分俺のチョイスは最悪なんだろうな。」
TAKAが遠い目で言った。
「思い切って離婚しなよ。覚せい剤じゃ、笑いごとじゃないよ。子供もいる30過ぎの女だよ。TAKAちゃんのキャリアの足かせだよ。」
「足かせかぁ・・・。でもあいつの経済援助で俺は売れたからなぁ。」
「大昔の話でしょ。けじめをつけなよ。」
「けじめって何に?」
「世間のみなさんにだよ。」
「俺は世間とかみなさんとかどうでもいい。妊娠したスタイリストを捨てた鬼だぞ。お前も覚えているだろう?」
「大昔でしょ。あの人だって事務所が怒ってTAKAちゃんが捨てたでしょ。真帆さんにも心を鬼にして・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」