「KENちゃんどうしてるのかなぁー。」
TAKAが言った。
「しんちゃんが最近会ったみたい。」
と言った後、乱人君はシマッタという顔をした。
KENちゃんとしんちゃんは真帆の不倫相手だった。
「ごめん・・。TAKAちゃん。」
乱人君がうつむいた。
「いいよ気にしなくて。KENちゃんは真帆と結婚しなくて正解だったな。あいつがポン中になった時点で面倒臭い女は捨てたんだ。俺にはそういう賢さはなかった。それで今は散々だ。」
だるそうにTAKAが言った。
「俺は真帆さんとは接点ゼロだったから、よく分からないけど・・・。」乱人君が言った。
「お前はヘンな仲間にならなくて正解だった。」
「いやぁ、真帆さんは、僕には少し・・・あはは。そういえば真帆さんの友達が俺のファンだった。思い出した。」
「お前は基本がおっとりしてるから不幸になる要素がないよ。何でKENちゃん、結婚した後の真帆なんかにちょっかい出したんだろう。」
「KENちゃんも女にひきづられやすいんだよ。フィリピーナに全額引き出されて逃げられたこととかあったよ。」
「人の事言えないけど本当にダサいやつだなぁ。でもフィリピーナに騙されても世間の風はまだ温かいぞ。俺なんか女房が覚醒剤で御用だ。洒落にもならん。」
「真帆さん、切ればいんだよ。」
「うん、なんかブラックホールみてえな女だしなぁ。」
「KENちゃんは幸せみたいよ。再婚相手がすごくいい人みたい。」
「おかめ納豆みたいって聞いた。」
「KENちゃんはもう昔のKENちゃんじゃないんだよ。堅気。堅気。嫁さんと2人で仲良く工務店とかしてるみたい。」
「あー、俺もフツーに生まれたかった。フツーの女に育てられなかったから、オチが変なんだ。もうおかめ納豆でもいいからキチガイじゃないの、プリーズ。」
そう言ってTAKAが泣くふりをした。
「いや・・、KENちゃんはまだ分かるんだけど、何で真帆さんしんちゃんに興味持ったんだろう。」
乱人君がぼそっと言った。
「知らないよ。真帆の昔の浮気相手のおっさんもダサかったし、あいつは極端だったらなんでもいいんだ。エッジが利いてるのが生きている証なんじゃないの?いろんな意味でぇ。躁鬱みたいなところあるよ。」
「しんちゃんは悪そうにしていたよ。」
「俺はそんなにしんちゃんに関しては怒ってないよ。ただあいつは捨て方がへたくそで真帆が快調に暴れて警察に捕まったんだ。すべて間が悪かった。」