「しんちゃん、知ってる?KENちゃんまた結婚するんだって。」
乱人君がにやにや笑いながら言った。
「え・・知らない?相手誰ですか?」
「お見合い相手のおかめ納豆。」
「本気ですか?」
乱人君のバンドは解散して
収入が無くなった乱人君を
しんちゃんがライブハウスのスタッフとして雇用することにした。
気が付いたらここは昔の仲間の吹き溜まりになったなぁ・・・
しんちゃんはぼんやりと昔を思い出した。
ただそこにKENちゃんの姿はなかった。
KENちゃんは昔の仲間との付き合いを避けているようにしんちゃんには思えた。
自分の過去を忘れたいんだろうか・・・?
TAKAや真帆がいない時を見計らって誘っても
KENちゃんは絶対に顔を出さなかった。
「あ・・多分堅気になりたいんですね。」
しんちゃんが寂しそうに言った。
「続くかなぁー?」
乱人君が馬鹿にしたように言った。
「僕は続くと思います。」
しんちゃんが割とはっきりした口調で答えた。