しんちゃんが真帆を家まで送った翌朝に
しんちゃんはTAKAの事務所に電話をかけてみた。
「ああ、TAKAさん。高宮です。」
「ああ、しんちゃんか・・・。どうしたの?」
「え・・っと昨日店に真帆さんが来たんですよ。」
「え?」
「TAKAさんに会いたい・・って。」
「はぁ・・?」
「なんか死にそうに細くて・・・。心配になるから会ってやってくれませんか?」
「いつもだよぉー。それがあいつのテだよ。」
「いや、気になりますよ。かわいそうだから会ってやってくださいよ。」
「面倒臭い。俺だってそれどころじゃない。」
「いや、そうは言わずに。会って優しい言葉をかけてやってくださいよ。絶対死にます。」
「じゃー、お前がマメに会って様子を見て、さらに酷くなったら連絡くれよ。」
「あの体で店をうろちょろされたらまた噂になって写真撮られます。商売あがったりです。」
「んじゃ、お前のアパートかなんかで会えよ。」
「・・・・・・・。」
「お前が面倒見てやれよ。俺は全然かまわない。KENちゃんのお古でよければとってけよ。」
「TAKAさん。それはあんまりですよ。真帆さんが可哀そうです。」
「なんだよ。何で真帆にそんなに構うんだよ。気があるのか?」
「そんなことないですよ。」
しんちゃんは昨日自分が真帆の髪の毛を撫でたことを思い出して、少しぎょっとした。
「おまえだったら絵里奈のまわりをうろちょろしても安心だなぁ。KENちゃんみたいに気が短くないし酒もやらないし・・。俺は全然かまわないよ。俺の代わりに真帆を幸せにしてやれやぁ。」
そう言ってからTAKAがのらりくらりと面倒臭そうに「真帆を抱いて慰めてやればぁ?」としんちゃんに続けて言った。
「え・・遠慮しておきますよ。で・・TAKAさん、今どこに住んでるんですか?」
「それはちょっと言えない。」