バンの中で真帆が昔を思い出したように
「昔メジャーデビューのすぐ後にKENちゃんとつきあったのをどう思った?」としんちゃんに聞いた。
「びっくりしました。」 しんちゃんが苦笑しながら言った。
「どっちが合ってると思った?」真帆が力なく笑いながら聞いた。
運転をしながら助手席の真帆に「最初からTAKAさんのほうが合ってると思ってましたよ。」としんちゃんが小声で言った。
「あのね・・真帆さん。こういう事言っちゃなんだけど・・・。TAKAさんはそんなに悪い人じゃないし、離婚してもTAKAさんはあの家をくれるわけだから、絵里奈ちゃんと先の心配はいりませんよね?人生は動いているから、もうちょっと自分を大切にして生きてくださいよ・・・。」
「・・・・・・・。」
「いや、こういう事言っちゃいけないんだろうけど、ドラックはほどほどにしてください。あとちゃんと食べてください。」
「時々夢見ながらODして死にたいって思うよ。」
「なんでそうなるんですか?」
「分からない。昔からこうだよ・・・。」
「TAKAさんにはちゃんと電話して言うから、変な気起こさないでくださいよ。」
「私は昔からこうだよ。それで治らない。TAKAとすごくいい夢を見て・・・それで終わっちゃったよ。」
真帆がそう言った後膝に顔をうずめた。
「しんちゃん、助けて。しんちゃんしか頼れる人がいない。」真帆が泣きながら言った。
気が付いたら運転しながらしんちゃんは真帆の髪を撫でていた。